血液検査で確認するBUN・クレアチニン・SDMAの数値の意味と正常範囲、数値が高い場合に確認すべきポイントをまとめました。

| 項目 | BUN(血中尿素窒素) | クレアチニン | SDMA |
|---|---|---|---|
| 測定対象 | タンパク質代謝の老廃物 | 筋肉代謝の産物 | 細胞タンパク質代謝の産物 |
| 早期発見力 | 低い | 低い(相当な機能障害の後に上昇) | 高い(クレアチニンより早い時点で上昇) |
| 食事の影響 | 大きい(高タンパク食で上昇) | 少ない | ほとんどない |
| 脱水の影響 | 大きい | あり | あり(腎血流の減少時に上昇する可能性) |
| 筋肉量の影響 | 少ない | 大きい(痩せた動物では低く測定される) | 少ない |
数値の解釈は必ず獣医師と一緒に行ってください

このような症状が現れた場合は、早めに動物病院を受診してください。
腎臓の数値が高く、次のような症状が伴う場合は、迅速な診察が必要です。普段よりもはるかに多くの水を飲んだり、尿量が急激に増えたり、逆にほとんど出なくなったりした場合、嘔吐が繰り返されたり口臭がひどくなったりした場合、あるいは体力が急激に低下した場合などは、緊急事態である可能性があります。特に尿がほとんど出ない場合は急性腎不全の可能性があるため、直ちに病院へお越しください。


品種・年齢別腎臓疾患の注意点
猫は犬に比べて慢性腎臓病の発症率が高い傾向にあります。特に高齢猫では、慢性腎臓病が頻繁に報告される疾患です。猫の慢性腎臓病の原因としては、原因不明の慢性尿細管間質性腎炎、多嚢胞性腎疾患、腎腫瘍(主にリンパ腫)などが知られており、そのうち一部は遺伝や構造的な要因と関連しています。そのため、愛猫の品種や家族歴に腎臓病のリスクがあるかどうかは、獣医師と相談して確認するのがおすすめです。特に7~8歳以上の高齢猫やリスク因子がある場合は、症状がなくても定期的に腎機能の数値検査を受け、早期に状態をチェックすることを推奨します。

タイのコンケン大学で獣医学を専攻した獣医師で、米国ノースカロライナ州立大学のIVSAプログラムを修了しました。動物病院での臨床経験をもとにペットヘルスケア分野で活動しており、飼い主と獣医師をつなぐデジタル診療環境の構築に取り組んでいます。
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[1] Langston CE, Eatroff AE. Chronic Kidney Disease. In: Small Animal Critical Care Medicine, 3rd Ed. Elsevier, 2023.
[2] Little SE. The Cat: Clinical Medicine and Management, 2nd Edition. Elsevier, 2012.
[3] International Renal Interest Society (IRIS). IRIS Staging of CKD. 2023.
[4] Hall JA et al. Symmetric dimethylarginine (SDMA) as a biomarker for early detection of chronic kidney disease in cats and dogs. Veterinary Clinical Pathology, 2014.