犬の眼内腫瘍は早期発見であれば治療の可能性が高いです。飼い主さんが知っておくべき重要な情報をまとめました。



すぐに動物病院を受診すべきサイン
目が急に腫れ上がったり、涙がひどく出たり、視力が急激に低下したり、目をこすったり掻いたりする行動が増えた場合は、すぐに動物病院へお越しください。これは腫瘍が悪性へと進行している可能性や、眼内圧が上昇している可能性があります。
| 項目 | 段階 | 主な症状 | 診断方法 | 治療オプション |
|---|---|---|---|---|
| 初期(変化が少ない) | 目に明らかな変化がない場合がある | 定期的な眼科検診で偶然に確認 | 眼科検診、眼球超音波検査 | 経過観察および追跡検診 |
| 中期(進行) | 目の混濁や外形の変化など | 眼科精密検診、画像検査 | 追加の画像検査、必要に応じて組織検査 | 獣医師の判断による治療 |
| 後期(進行・転移の可能性) | 視力の低下など進行した変化 | 全身状態および転移の有無を評価 | 全身検査、画像検査 | 腫瘍の除去など獣医師が決定した治療 |
段階の区分と検査・治療方法は腫瘍の性質と位置、患者の状態によって異なり、最終決定は獣医師が行います。



注意:品種ごとのリスクの差
眼球内部の異常は、犬種に関わらず外見からはわかりにくいため、初期段階で気づきにくいことが多いです。特定の犬種が眼内腫瘍に特にかかりやすいかどうかはまだ明確ではありませんので、犬種を問わず定期的な眼科検診でしっかりチェックすることが安心です。早期に発見すればするほど、対応の選択肢が広がります。

タイのコンケン大学で獣医学を専攻した獣医師で、米国ノースカロライナ州立大学のIVSAプログラムを修了しました。動物病院での臨床経験をもとにペットヘルスケア分野で活動しており、飼い主と獣医師をつなぐデジタル診療環境の構築に取り組んでいます。
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[1] Plumb's Veterinary Drug Handbook, 9th Edition, 2022
[2] Veterinary Ophthalmology, 6th Edition, 2020
[3] Small Animal Ophthalmology, 2nd Edition, 2018