腎臓結石の手術(腎盂切開術)の進行過程、適応症、回復期間、費用、副作用など、保護者が必ず知っておくべき情報を獣医学顧問団がまとめました。

| 項目 | 内科的管理 | 体外衝撃波結石破砕術(ESWL) | 腎盂切開手術 |
|---|---|---|---|
| 対象となる結石の大きさ | 小型・無症状(ストルバイトに限る) | 小〜中型、腎盂内に位置 | 大型または閉塞性 |
| 麻酔の必要性 | False | True | True |
| 回復期間 | すぐに日常復帰 | 数日 | 数週間 |
| 再発の可能性 | 高い(溶解後の管理が必要) | 中程度 | 中程度 |
| 腎機能への影響 | 影響なし | 一時的な影響の可能性 | 切開部位に瘢痕の可能性 |
実際の治療方針は画像検査と血液検査の結果に基づいて獣医師が決定します。内科的溶解療法はストルバイト結石にのみ適用可能で、シュウ酸カルシウム結石には適用されません。

手術前に必ず確認すべきこと
腎盂切開術は腎臓に直接アプローチする手術ですので、術前の評価が非常に重要です。手術前の血液検査でBUN・クレアチニン・電解質の状態を確認し、造影CTや超音波検査で結石の位置と腎機能を評価します。両側の腎臓の機能が著しく低下している場合、手術自体が危険を伴う可能性があります。さらに、心臓や肝臓の機能検査も併せて実施し、麻酔の安全性を必ず確認する必要があります。

このような症状が見られたら、すぐに動物病院へお越しください。
手術後の回復期に、次のような症状が現れた場合は緊急事態です。24時間以上おしっこが出ない、またはごく少量しか出ない場合、手術部位から滲出液や出血、強い腫れが継続する場合、嘔吐を繰り返して食欲が完全に消失する場合、発熱が持続する、または極度の無気力が見られる場合は、直ちに担当の獣医師にご連絡ください。これらの兆候は、腎機能の急激な悪化や感染の可能性を示していることがあります。

タイのコンケン大学で獣医学を専攻した獣医師で、米国ノースカロライナ州立大学のIVSAプログラムを修了しました。動物病院での臨床経験をもとにペットヘルスケア分野で活動しており、飼い主と獣医師をつなぐデジタル診療環境の構築に取り組んでいます。
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[1] Langston CE, Eatroff AE, Chronic Kidney Disease, Small Animal Critical Care Medicine, 3rd Edition
[2] The Cat, Clinical Medicine and Management, 2nd Edition, Urinary Tract Disease Chapter
[3] Fossum TW, Small Animal Surgery, 5th Edition, Surgery of the Kidney and Ureter