血糖値の測定は、糖尿病のペットの管理において最も重要なポイントです。家庭で安全に測定する方法、数値の見方、そして緊急時の対応までをまとめました。

| 項目 | 犬 | 猫 | 対応 |
|---|---|---|---|
| 低血糖リスク | <60 mg/dL | <60 mg/dL | 直ちにはちみつ・シロップを塗布後に病院へ |
| 注意(低い) | 60〜70 | 60〜70 | 食事を与えて再測定 |
| 正常 | 70〜120 | 70〜120 | 維持管理 |
| 境界高血糖 | 120〜200 | 120〜250 | 記録・獣医師に相談 |
| 高血糖 | >250 | >300 | 用量調整・合併症の確認 |
| 緊急高血糖 | >400 持続 | >400 持続 | ケトアシドーシスの可能性、直ちに病院へ |
教科書基準の正常血漿ブドウ糖参考範囲は、犬・猫ともに約70〜120 mg/dLです。上記の数値は一般的な参考値であり、個体ごとの目標は担当獣医師が決定します。

このような数値や症状が見られる場合は、すぐに動物病院へお越しください。
血糖値が60 mg/dL未満、または痙攣、体力低下、ふらつきなどの症状が見られた場合は、低血糖の緊急状態です。意識がある場合は、歯ぐきに蜂蜜やコーンシロップを塗り、すぐに病院へお持ちください。逆に、血糖値が400 mg/dL以上で持続し、嘔吐、激しい呼吸、多飲を伴う場合は、糖尿病性ケトアシドーシスの可能性が高いため、緊急処置が必要です。

測定誤差を減らすための4つのヒント
保管温度: テストストリップは、直射日光や湿気を避け、室温で保管してください。 有効期限: 開封後は3~6ヶ月以内に使用し、変色したストリップは廃棄してください。 採血量: 採血量が不足すると「Lo」表示や測定誤差の原因となるため、十分な量の血滴を確保してください。 ストレス管理: 測定前に5~10分間安静にし、毎回同じ時間帯に測定することで、比較可能なデータを得られるようにしてください。

タイのコンケン大学で獣医学を専攻した獣医師で、米国ノースカロライナ州立大学のIVSAプログラムを修了しました。動物病院での臨床経験をもとにペットヘルスケア分野で活動しており、飼い主と獣医師をつなぐデジタル診療環境の構築に取り組んでいます。
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[1] Stockham SL, Scott MA. Fundamentals of Veterinary Clinical Pathology, 3rd Edition. Wiley-Blackwell, Chapter 14 Glucose, Ketoamines, Lipids
[2] Burkitt Creedon JM, Davis H. Advanced Monitoring and Procedures for Small Animal Emergency and Critical Care, 2nd Edition. Wiley-Blackwell
[3] Nelson RW, Couto CG. Small Animal Internal Medicine, 6th Edition, Chapter on Diabetes Mellitus