犬や猫に安全に目薬を点眼するための姿勢、手順、注意事項をステップごとにまとめました。初めて目薬を投与する飼い主様でも、簡単に実践できるようになっています。



| 項目 | 薬の種類 | 次の薬までの間隔 |
|---|---|---|
| 1番目 | 水性(水のような)点眼液 | 5分以上 |
| 2番目 | 懸濁液(振って使う薬) | 5分以上 |
| 3番目 | ゲル(粘度のある薬) | 10分以上 |
| 4番目 | 軟膏(眼軟膏) | 次回まで |
獣医学の点眼薬処方の一般原則です。主治医の指示が異なる場合は処方を優先します。

このような場合は、すぐに点眼薬の使用を中止し、動物病院を受診してください。
点眼薬の投与後に以下の症状が見られた場合は、薬の副作用、アレルギー、あるいは角膜損傷の可能性があります。 • 点眼直後に目の周囲がひどく赤くなったり、腫れたりする • 急に目を開けられなくなったり、ずっとこすったりする • 涙や目やにがむしろ増える • 白目が赤く充血し、痛みを訴える • 点眼薬のノズルが目に触れて、角膜に傷がついた疑いがある ご自身で判断して点眼薬を中止したり、別の薬に替えず、必ず処方を受けた病院に連絡して指示を受けてください。


点眼薬使用時にありがちな危険なミス
保護者の皆様が行いやすい危険なミスです。 • 人間用の目薬(人工涙液を含む)を独断で使用すること——動物には適さない防腐剤や添加成分が含まれている可能性があるため、獣医師の処方なしでは推奨されません。 • 他のペットに処方された目薬を回し使うこと——汚染や感染が広がる可能性があります。 • 「早く効かせたい」と一度に2〜3滴入れること——小動物では点眼量は約20μLで十分であり、超過分はほとんど流れ落ちてしまいます。吸収量は1滴と大きく変わりません。 • 症状が良くなったように見えるため、処方期間前に中止すること——再発しやすくなります。 • 目薬のノズルを直接目に当てて押し出すこと——角膜の傷や薬液の汚染の主な原因となります。

タイのコンケン大学で獣医学を専攻した獣医師で、米国ノースカロライナ州立大学のIVSAプログラムを修了しました。動物病院での臨床経験をもとにペットヘルスケア分野で活動しており、飼い主と獣医師をつなぐデジタル診療環境の構築に取り組んでいます。
シェア
[1] Regnier A, Herring I. Clinical pharmacology and therapeutics. In Veterinary Ophthalmology, Edited by Gelatt KN. 4th ed., pp. 271–354. Ames, IA: Blackwell Publishing, 2007
[2] Plumb DC. Veterinary Drug Handbook. 5th ed. Ames, IA: Blackwell Publishing, 2005
[3] Moore CP. Immunomodulating agents. Vet Clin North Am Small Anim Pract 34:725–737, 2004