犬の睡眠中の呼吸数は、心臓の健康状態を間接的に評価する重要な指標です。正常範囲を知っておけば、早期に異常の兆候をキャッチすることができます。



| 項目 | 呼吸数 | 主な症状 | 対処方法 |
|---|---|---|---|
| 正常 | 1分間に20~30回 | 静かで規則的な呼吸、胸の動きが穏やかで睡眠が深い | 普段どおり定期的に睡眠中の呼吸数をチェックします |
| 注意 | 眠っている状態で1分間に30回を持続的に超える | 呼吸が普段より速くなったり苦しそうに見え、元気が低下する | 数値の変化を記録し、動物病院での検査を検討します |
| 深刻 | 速い呼吸とともに呼吸困難を伴う | 口を開けて荒い呼吸、落ち着かず横になれない、粘膜が青白くなったり青くなる | ためらわずすぐに動物病院へ行く必要があります |
睡眠中の呼吸数が持続的に高いままであれば、心臓や肺の問題の可能性を確認する必要があります。正常範囲は1分間に20~30回で、これより遅い場合はたいてい心配ありません。段階別の数値は絶対的な基準ではなく、普段より高くなる「変化」に気づくことが大切です。

すぐに動物病院を受診すべきサイン
犬が睡眠中に呼吸数が1分間に30回以上持続したり、口を開けてハアハアと息を切らしたり、唇や口腔内が白っぽくまたは青ざめて見える場合は、直ちに動物病院へ連れて行ってください。これは心機能の低下や肺水腫といった深刻な兆候です。睡眠中の呼吸数の増加に伴い、活動力が急激に低下した場合は緊急の治療が必要です。飼い主さんが迅速に判断し、適切に対応することが、犬の命を救うために極めて重要です。



タイのコンケン大学で獣医学を専攻した獣医師で、米国ノースカロライナ州立大学のIVSAプログラムを修了しました。動物病院での臨床経験をもとにペットヘルスケア分野で活動しており、飼い主と獣医師をつなぐデジタル診療環境の構築に取り組んでいます。
シェア
[1] Hahn, G. (1990). Resonant frequency of the chest-lung system by analysis of the respiratory flow curve. Am. J. Vet. Res. 50 (7): 1106–1109.
[2] Canine and Feline Respiratory Medicine, 3rd Edition. (2021). Elsevier Health Sciences.
[3] Advanced Monitoring for Small Animal Emergency and Critical Care, 2nd Ed. (2019). Wiley-Blackwell.