鶏肉アレルギーは、犬で最もよく見られる食物アレルギーの一つです。症状のチェックリストと代替タンパク質の選び方をまとめました。


このような場合は自己診断は禁物です
皮膚のかゆみや下痢は、アレルギーのほかにも寄生虫・感染症・アトピーなど、原因はさまざまです。インターネットの口コミだけでフードを変更する前に、必ず獣医師にノミ・マダニ・細菌性皮膚炎をまず除外してもらいましょう。誤った自己判断による食事の変更は、栄養のバランスを崩す可能性があります。
| 項目 | アヒル肉 | サーモン | カンガルー | 加水分解タンパク質 |
|---|---|---|---|---|
| アレルギー誘発性 | 低い | 低い | 非常に低い | 低い |
| 嗜好性 | 高い | 高い | 中程度 | 低い〜中程度 |
| 入手しやすさ | True | True | False | True |
| おすすめの状況 | 初めての切り替え時 | オメガ3補充が必要 | 多重アレルギー | 重度アレルギー/診断用 |
診断用としては加水分解タンパク質が最も推奨されますが、加水分解フードでも一部の犬では反応が残ることがあります。生涯給与する場合は、嗜好性・栄養バランスも併せて考慮する必要があります

交差アレルギーに注意——鶏肉がダメなら卵も?
鶏肉アレルギーのある犬のうち、一部は卵・アヒル・七面鳥などの家禽類でも交差反応を示すことがあります。初めての代替タンパク質としては、哺乳類(羊・カンガルー・シカ)を選ぶ方がより安全な場合があります。新しいフードを与えた後もかゆみが続く場合は、タンパク源をもう一度変更してみてください。

タイのコンケン大学で獣医学を専攻した獣医師で、米国ノースカロライナ州立大学のIVSAプログラムを修了しました。動物病院での臨床経験をもとにペットヘルスケア分野で活動しており、飼い主と獣医師をつなぐデジタル診療環境の構築に取り組んでいます。
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[1] BSAVA Manual of Canine and Feline Dermatology, 4th Edition - Adverse Food Reactions
[2] Veterinary Immunology, 11th Edition - Food Allergy Chapter
[3] Favrot et al., A prospective study on the clinical features of chronic canine atopic dermatitis and their diagnostic value, 2010
[4] The Dog Care Handbook - Food Responsive Dermatoses