犬の内分泌性高血圧は、原因を特定し、早期に対処することが大切です。飼い主さんが知っておくべき重要な情報を、Q&A形式でまとめました。



すぐに病院を受診すべきサイン
犬が突然失神したり、視力が急激に低下したり、呼吸が苦しくなったりした場合は、直ちに動物病院へお越しください。これらは高血圧による脳出血や心臓発作の前兆である可能性があります。対応が遅れると、臓器へのダメージが深刻化する恐れがあります。



| 項目 | 主な原因 | 主な症状 | 治療方法 |
|---|---|---|---|
| 副腎皮質機能亢進症(クッシング症候群) | コルチゾールの過剰分泌 | 多飲多尿、食欲の増加、腹部の膨満 | 基礎疾患の治療(薬物・手術)、降圧薬の併用 |
| 褐色細胞腫(クロム親和性細胞腫) | カテコールアミンの過剰分泌 | 発作性高血圧、頻脈、虚弱 | 副腎摘出手術、降圧薬の併用 |
| その他の内分泌疾患 | 糖尿病、原発性アルドステロン症など | 原因によってさまざま | 原因に合わせた治療 |
それぞれのタイプはホルモン検査と画像検査で区別し、犬では甲状腺機能亢進症による高血圧はまれです。
注意:薬物相互作用に注意
内分泌性高血圧の治療中に他の薬物(例:抗炎症薬、抗生物質)を併用すると、血圧のコントロールに影響を与える可能性があります。必ずすべての薬物使用の事実を獣医師にお知らせください。急激な血圧の変化は危険を伴うことがあります。

タイのコンケン大学で獣医学を専攻した獣医師で、米国ノースカロライナ州立大学のIVSAプログラムを修了しました。動物病院での臨床経験をもとにペットヘルスケア分野で活動しており、飼い主と獣医師をつなぐデジタル診療環境の構築に取り組んでいます。
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[1] Notes on Canine Internal Medicine, 4th Ed. (2023). Chapter 29: Hypertension in Dogs.
[2] Textbook of Cardiovascular Medicine in Dogs and Cats. (2021). Section 4: Systemic Hypertension and Organ Damage.
[3] Clinical Medicine of the Dog and Cat, 4th Ed. (2022). Chapter 28: Endocrine Hypertension in Canine Patients.