犬の徐脈と房室ブロックは、心臓の伝導系に異常が生じることで起こる深刻な状態です。飼い主さんが知っておくべき主な症状、原因、対処法をまとめました。



すぐに動物病院を受診する基準
犬が気絶したり倒れたりした場合は、直ちに動物病院へ搬送してください。心臓の伝導異常は生命を脅かす可能性があります。救急室で心電図モニタリングと薬物治療を行い、状態を安定させる必要があります。



| 項目 | 心拍数 | 主な症状 | 治療の要否 |
|---|---|---|---|
| 軽症(第1度・モビッツⅠ型) | 正常〜軽度の低下 | ほとんど無症状(良性) | いいえ(経過観察) |
| 中等度(モビッツⅡ型) | 遅くなる | 無気力、失神のリスク | 症状があれば必要 |
| 重度(第3度完全ブロック) | 高度な徐脈(心室補充収縮 約40回/分前後) | 反復する失神、心拍出量の低下、突然死のリスク | 直ちに治療(ペースメーカー) |
心拍数の基準は品種・体格・運動習慣によって異なるため、獣医師の判断が重要です。

タイのコンケン大学で獣医学を専攻した獣医師で、米国ノースカロライナ州立大学のIVSAプログラムを修了しました。動物病院での臨床経験をもとにペットヘルスケア分野で活動しており、飼い主と獣医師をつなぐデジタル診療環境の構築に取り組んでいます。
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[1] Takemura H, et al. (2021) Canine atrioventricular block: clinical features and long-term outcomes. Journal of Veterinary Cardiology, 35: 1–10.
[2] Wagner A, et al. (2019) Electrocardiographic patterns in bradycardia of dogs: a retrospective study. Veterinary Medicine and Science, 5(4): 456–465.
[3] American College of Veterinary Internal Medicine (ACVIM). (2020) Consensus statement on the diagnosis and management of bradycardia in dogs. J Vet Intern Med, 34(3): 1001–1015.