猫がビニール袋やプラスチックをなめたり噛んだりする異食癖の原因、危険なサイン、そして自宅でできる対処法をご紹介します。

| 項目 | 行動的な原因 | 心理的な原因 | 疾患による原因 |
|---|---|---|---|
| 主な事例 | 退屈・遊び不足 | 分離不安・環境の変化 | 貧血・胃腸疾患・甲状腺 |
| 年齢 | 猫に多い | 全年齢 | 中年以上で増加 |
| 併発する症状 | なし | 過度な鳴き声・グルーミング | 体重減少・嘔吐・食欲の変化 |
| 優先すべき対応 | 環境エンリッチメント | ストレス要因の除去 | すぐに動物病院で診察 |
獣医行動学・内科学の教科書の分類基準を参考

すぐに動物病院へ連れて行くべき状況
ビニール、紐、ゴムバンドなどを飲み込んだことが確実な場合、あるいは嘔吐が繰り返され24時間以上排便がない場合は、腸閉塞や腸重積の可能性があります。自宅では塩や過酸化水素などを勝手に与えて嘔吐を促そうとすることは絶対にしないでください。これらの方法は猫にさらなる害を及ぼす可能性があり、嘔吐誘導が必要な場合は必ず獣医師の判断と指示に従ってください。可能であれば、飲み込んだ物の破片を回収して直ちに病院へお越しください。

品種・年齢別の注意点
異食症がある猫は、綿や羊毛のような柔らかい素材をなめたり噛んだりする「ウールサーキング」行動を示すことがよくあります。子猫の頃に毛布や寝具、人の服をなめる習慣がそのまま続き、次第に飲み込む段階へと発展することもあります。離乳が早すぎた猫や、幼少期に環境的な不足があった環境で育った猫も、異食症のリスクが高い傾向にあります。中年以降に突然異食症が見られた場合は、貧血や甲状腺機能亢進症などの内科疾患のサインである可能性もあるため、血液検査を受けることをお勧めします。

タイのコンケン大学で獣医学を専攻した獣医師で、米国ノースカロライナ州立大学のIVSAプログラムを修了しました。動物病院での臨床経験をもとにペットヘルスケア分野で活動しており、飼い主と獣医師をつなぐデジタル診療環境の構築に取り組んでいます。
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[1] Bradshaw JWS, Cat Sense: How the New Feline Science Can Make You a Better Friend to Your Pet, 2013
[2] Demontigny-Bédard I et al., Characterization of pica and chewing behaviors in privately owned cats, Journal of Feline Medicine and Surgery, 2016
[3] Notes on Canine Internal Medicine, 4th Edition (소화기 이물 섭취 관련 참고)