猫が食器の周りを引っ掻いたり、食べ物を隠そうとする行動の原因やその意味、そして飼い主さんができる対処法についてご説明します。

| 項目 | 正常範囲 | 注意サイン | すぐに受診 |
|---|---|---|---|
| 食事量 | 普段と同じ | 目立った減少が続く | 数回続けてほとんど食べない |
| 覆う頻度 | 食後に少しだけ | 食前にも長時間繰り返す | 強迫的に一日中繰り返す |
| 併発する症状 | なし | 断続的な嘔吐または下痢 | 頻繁な嘔吐・体重減少・元気消失 |
| 対象 | 食器の周り | 水入れ・おもちゃまで覆う | 排泄以外のすべてを強迫的に覆う |
上記の基準はご家庭での観察用の参考であり、最終的な判断は獣医師の診察で確認する必要があります。

このような場合は、病院へ連れて行ってあげてください。
フードを覆い隠す行為自体は病気ではありませんが、以下の兆候が伴う場合は消化器疾患、歯科疾患、ストレス関連の行動障害が考えられます。食事量が持続的に著しく減りほとんど食べなくなったり、嘔吐が繰り返されたり、体重が明らかに減少した場合、あるいは食べながら突然止まって悲鳴を上げたり、口を頻繁に開け閉めしたり、よだれを垂らしたり、口臭がひどくなった場合は、すぐに動物病院で診察を受けてください。食欲が減退することは、その分状態が悪化していることを意味する可能性があり、猫は不快感を外面に表しにくい傾向があるため、食欲や行動の変化が重要な早期のサインとなるケースが多いのです。

知っておくと便利な追加のヒント
フードを隠す行為は、野生の本能がしっかり残っていることの表れでもあります。特に里親家庭での生活が始まった直後、引越し直後、新しい家族(人間や他のペット)との同居が始まった後などに一時的に激しくなることがありますが、環境に慣れると自然と減っていくケースがほとんどです。この時期にフードパズルやキャットタワー、隠れ家などを一緒に用意してあげると、慣れがぐっと早くなります。猫の他の消化器系の症状についても気になる方は、猫の嘔吐の原因ガイドで詳しく確認してみてください。

タイのコンケン大学で獣医学を専攻した獣医師で、米国ノースカロライナ州立大学のIVSAプログラムを修了しました。動物病院での臨床経験をもとにペットヘルスケア分野で活動しており、飼い主と獣医師をつなぐデジタル診療環境の構築に取り組んでいます。
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[1] Applied Veterinary Clinical Nutrition, 2nd Ed — Feeding Management and Behavior
[2] Bradshaw, J.W.S., The Behaviour of the Domestic Cat, 2nd Ed, CABI
[3] Nutrient Requirements of Dogs and Cats — National Research Council