15歳以上の超高齢猫の身体的変化と、必ず心がけたい健康管理法をまとめました。定期検診から食事・環境の調整まで、一度にチェックしましょう。


すぐに病院を受診する必要がある緊急のサイン
次のいずれかに該当する場合は、24時間以内に動物病院を受診してください。 - 24時間以上、飲食を拒否している(猫は3日以上絶食すると脂肪肝のリスクがあります) - 呼吸が速い、または口で呼吸している - 尿が一切出ない(尿路閉塞の可能性があります) - 倒れている、または立ち上がれない - 体温が37度以下に低下している(低体温症) - 歯茎が蒼白または青紫色を呈している
| 項目 | 周期 | 主な確認疾患 |
|---|---|---|
| 血液化学検査 | 6か月 | 腎臓・肝臓・糖尿病 |
| SDMA(早期腎臓指標) | 6か月 | 初期腎臓病 |
| T4(甲状腺ホルモン) | 6か月 | 甲状腺機能亢進症 |
| 尿検査 | 6か月 | 腎臓濃縮機能・感染 |
| 血圧測定 | 6か月 | 高血圧(腎臓・甲状腺の合併症) |
| 胸部レントゲン | 12か月 | 心臓肥大・肺疾患 |
| 腹部超音波 | 12か月 | 腫瘍・臓器の構造異常 |
超高齢猫は症状がなくても年1回の画像検査をおすすめします。

超高齢猫への投薬や麻酔については、必ず獣医師にご相談ください。
超高齢の猫は肝臓や腎臓の機能が低下しているため、人間や若い猫に使用する薬が毒となる可能性があります。特に鎮痛剤(タイレノール、イブプロフェン)は絶対に禁忌であり、人間が服用していた栄養剤も安易に与えてはいけません。麻酔が必要な処置では、事前の血液検査と心臓評価が必須です。用量と薬剤の選択は、獣医師が体重や基礎疾患に合わせて決定します。

タイのコンケン大学で獣医学を専攻した獣医師で、米国ノースカロライナ州立大学のIVSAプログラムを修了しました。動物病院での臨床経験をもとにペットヘルスケア分野で活動しており、飼い主と獣医師をつなぐデジタル診療環境の構築に取り組んでいます。
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[1] The Cat: Clinical Medicine and Management, 2nd Edition - Geriatric Feline Medicine Chapter
[2] Small Animal Critical Care Medicine, 3rd Edition - Senior and Geriatric Care
[3] Bellows J, et al. Defining healthy aging in older cats and differentiating healthy aging from disease. JAVMA, 2016
[4] Mitnitski AB, et al. Accumulation of deficits as a proxy measure of aging. ScientificWorldJournal, 2001