犬の心臓疾患の治療でよく使われるACE阻害剤について、飼い主さんが知っておくべき重要な情報をQ&A形式でまとめました。




急激な呼吸困難やショック症状が見られた場合は、すぐに動物病院を受診する必要があります。
ACE阻害剤を服用中に、突然呼吸困難、失神、強い倦怠感が現れた場合は、すぐに動物病院へお越しください。これは深刻な副作用の可能性がありますので、迅速な対応が重要です。
| 項目 | 1日の服用量 | 主な特徴 | 注意事項 |
|---|---|---|---|
| ベナゼプリル | 0.25〜0.5 mg/kg(獣医師が決定) | 心不全・慢性弁膜症の管理に使用し、腎臓病があっても好まれます | 腎機能・電解質のモニタリングが必要です |
| エナラプリル | 獣医師が処方した用量 | 血圧調節と心不全管理に使用します | 嘔吐などの消化管症状が現れることがあります |
| その他のACE阻害薬 | 獣医師が体重・状態に応じて決定 | 薬ごとに吸収・代謝の特性が異なります | 高カリウム血症など電解質変化のモニタリングが必要です |
服用量と薬の選択は獣医師が体重と状態に応じて決定します。テルミサルタンなどはACE阻害薬ではなくARB系のため区別が必要です。

妊娠中または授乳中の犬は、服用を禁止しています。
ACE阻害剤は腎機能に影響を及ぼす可能性があります。心不全、脱水、肝機能低下、腎疾患がある場合は、より影響を受けやすくなる場合があります。妊娠中または授乳中の犬では安全性が十分に確認されていないため、必ず獣医師と相談し、投与の可否を慎重に判断してください。

タイのコンケン大学で獣医学を専攻した獣医師で、米国ノースカロライナ州立大学のIVSAプログラムを修了しました。動物病院での臨床経験をもとにペットヘルスケア分野で活動しており、飼い主と獣医師をつなぐデジタル診療環境の構築に取り組んでいます。
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[1] Handbook of Veterinary Pharmacology (2023). Chapter 3: Drugs Used in Heart Failure Therapy.
[2] Textbook of Cardiovascular Medicine in Dogs and Cats (2021). Section on ACE Inhibitors in Canine Heart Disease.
[3] Plumb's Veterinary Drug Handbook, 10th Edition (2022). ACE Inhibitors: Clinical Use and Adverse Effects.