アルブミン輸血は、低アルブミン血症が重度の重症患者において、血漿浸透圧を回復させるために施行します。適応症、効果、注意事項をまとめました。

| 項目 | 軽度 | 中等度 | 重度 |
|---|---|---|---|
| アルブミン値 | 2.5~3.0 g/dL | 2.0~2.5 g/dL | 2.0 g/dL未満 |
| 主な症状 | 症状はごくわずか | 軽微な浮腫 | 全身の浮腫・腹水・胸水 |
| 輸血の必要性 | 原因治療を優先 | 状態に応じて検討 | 積極的に検討 |
| 予後 | 良好 | 原因によって異なる | 重度・集中的な管理が必要 |
数値は一般的な基準であり、獣医師が臨床症状とともに総合的に判断します。

すぐに病院での評価が必要なサイン
次のような兆候が見られた場合は、重症の低アルブミン血症が疑われるため、直ちに動物病院で精密検査を受ける必要があります。 - お腹が丸く膨らみ、触ると水袋のような感触がある - 顔や脚に持続的なむくみがある - 元気がなく、食欲がほとんどない - 息切れや、浅く速い呼吸が見られる - 尿の色が濃かったり、泡が多く残ったりする これらの症状が複数同時に現れている場合、重症の低アルブミン血症の可能性を否定できません。できるだけ早く獣医師の診察を受け、血液検査や臨床評価に基づいて治療方針を決定することが重要です。

輸血中および輸血後に注意すべき副作用
アルブミン輸血では、異種タンパク質に対する過敏反応が生じる可能性があります。特にヒト用の25%アルブミンを2回目以降に投与する場合は、抗体形成により重篤なアナフィラキシー反応のリスクが著しく高まります。輸血開始後、最初の15分間は5分間隔で、その後30分時点、さらにその後は1時間ごとに、体温・心拍数・呼吸・血圧・粘膜の色を確認します。発疹・嘔吐・呼吸困難が現れた場合は、直ちに輸血を中止します。また、注入速度が速すぎると肺水腫(循環過負荷)を引き起こす可能性があるため、獣医師が体重と心機能に基づいて注入速度を決定します。


タイのコンケン大学で獣医学を専攻した獣医師で、米国ノースカロライナ州立大学のIVSAプログラムを修了しました。動物病院での臨床経験をもとにペットヘルスケア分野で活動しており、飼い主と獣医師をつなぐデジタル診療環境の構築に取り組んでいます。
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[1] Mathews KA, Barry M, The use of 25% human serum albumin: outcome and efficacy in raising serum albumin and systemic blood pressure in critically ill dogs and cats, Journal of Veterinary Emergency and Critical Care, 2005
[2] Silverstein DC, Hopper K, Small Animal Critical Care Medicine, 2nd Edition, 2015
[3] Plumb's Veterinary Drug Handbook, 9th Edition, 2018