自然災害発生時にペットを安全に避難させる方法、日頃から準備しておきたい非常用キット、そして避難所利用時のルールについてまとめました。

| 項目 | 地震 | 台風・洪水 | 山火事 | 大雪・寒波 |
|---|---|---|---|---|
| 主な危険 | 落下物・家具の転倒 | 浸水・感電 | 煙の吸入・火傷 | 低体温症・凍傷 |
| 最優先の備え | キャリーの固定 | 高台への経路確保 | 濡れたタオル・水 | 保温毛布 |
| 避難時の注意 | ガラスの破片 | 汚染水への接触禁止 | 呼吸器の保護 | 肉球の凍傷 |
| 同伴避難の難易度 | 中 | 高 | 非常に高い | 中 |
災害の種類別の備えの優先順位は、地域や住居形態によって異なる場合があります。

避難前に必ず確認すべきこと
避難命令が出た際には、愛犬や愛猫を絶対に自宅に残さないでください。保護者が戻るまで、水・電気・ガスが止まった家の中で脱水症状や低体温、窒息により命に関わる状態になる可能性があります。また、混乱の中でペットが逃げ出さないよう、外出する前には必ずキャリーケースに入れるか、首輪とハーネスを二重に装着してください。

煙や水没にさらされた後の、すぐに病院へ行く基準
山火事や火災の煙を吸い込んだ後は、すぐに症状が現れなくても、呼吸器の損傷が遅れて現れることがあります。咳、呼吸困難、歯茎の色の変化(青ざめたり白っぽくなったり)が見られた場合は、すぐに病院へ連れて行ってください。煙を吸い込んだ可能性がある場合は、症状の有無にかかわらず、できるだけ早く獣医師の診察を受けるのが安全です。洪水で汚染された水に体が浸かった場合は、皮膚感染症のリスクがあるため、きれいな水ですぐに洗い流し、異常な症状がなくても獣医師の診察を受けてみてください。


タイのコンケン大学で獣医学を専攻した獣医師で、米国ノースカロライナ州立大学のIVSAプログラムを修了しました。動物病院での臨床経験をもとにペットヘルスケア分野で活動しており、飼い主と獣医師をつなぐデジタル診療環境の構築に取り組んでいます。
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[1] Silverstein DC, Hopper K, Small Animal Critical Care Medicine, 3rd Ed, Chapter on Disaster Medicine and Triage
[2] King LG, Textbook of Respiratory Disease in Dogs and Cats, Chapter 64: Smoke Inhalation
[3] AVMA Disaster Preparedness Guidelines for Pet Owners, 2023