猫の抜歯は、歯周病などの歯の疾患によって痛みが激しい場合や、感染症が進行している場合に必要となる治療です。飼い主さんが知っておくべき重要な情報をQ&A形式でまとめました。




すぐに動物病院を受診すべきサイン
抜歯後24時間以内に激しい出血、高熱、食欲不振、嘔吐が持続する場合は、直ちに動物病院を受診してください。これらは感染症や合併症の兆候である可能性があります。獣医師の指示を絶対に無視しないでください。
| 項目 | 主な症状 | 手術の必要性 | 管理のポイント |
|---|---|---|---|
| 重度の歯周炎 | 口臭が強い、口をこすりつける | はい | 抗生剤+手術の併用 |
| 歯の脱落 | 歯のぐらつき、食事困難 | はい | すぐに手術を推奨 |
| 歯の骨折 | 口から出血、痛そうな仕草 | はい | 修復不可能な場合は抜歯 |
| 歯根の損傷 | X線で歯根の損傷を確認 | はい | 痛みを引き起こす場合は手術 |
獣医師の診断基準によって決定されます。すべての場合において手術前の精密検査が必須です

注意:品種別の抜歯リスク
すべての猫は、抜歯のために全身麻酔を受ける前に精密検査が必要です。血液検査とともに心臓や呼吸器の状態を確認し、ペルシャのような短頭種(ブラキセファル)の猫は気道の構造上、麻酔管理により細心の注意を払う必要がある場合もありますので、獣医師と十分に相談してください。術前・術後のケアが特に重要ですので、保護者の細やかな観察が必要です。

タイのコンケン大学で獣医学を専攻した獣医師で、米国ノースカロライナ州立大学のIVSAプログラムを修了しました。動物病院での臨床経験をもとにペットヘルスケア分野で活動しており、飼い主と獣医師をつなぐデジタル診療環境の構築に取り組んでいます。
シェア
[1] BSAVA Manual of Canine and Feline Dermatology, 4th Ed, 2020
[2] Plumb's Veterinary Drug Handbook, 9th Ed, 2021
[3] American Veterinary Medical Association (AVMA) Guidelines on Feline Dental Care, 2022