猫の肝疾患が疑われる場合に、なぜタンパク質制限食が重要なのか、そして失敗しないための重要なポイントをまとめました。飼い主さんが知っておくべき質問と回答を確認してください。



| 項目 | 蛋白質含有量 | 消化吸収性 | おすすめの時期 |
|---|---|---|---|
| 一般的なフード | 一般 | 低い | 低い |
| 特別療法食(一般型) | 調整 | 中程度 | 中程度 |
| 獣医師の処方食 | 病気に合わせた調整(高消化吸収性) | 高い | 高い |
猫は完全な肉食動物で蛋白質要求量が高いため、処方食もやみくもに低蛋白にするのではなく、病気の段階に合わせて蛋白質の量と質を調整します。肝リピドーシスでは蛋白質を十分に供給し、肝性脳症など特定の状況でのみ制限を検討するので、必ず獣医師との相談が必要です。
タンパク質の急激な制限は危険です。
猫は、タンパク質やエネルギーが不足すると、自身の筋肉のタンパク質を分解してアンモニアを増加させ、これが肝性脳症につながる可能性があります。特に炭水化物や脂質が不足すると、タンパク質がエネルギー源として消費され、さらに多くのアンモニアが生成されます。肝性脳症は意識低下、けいれん、混乱などの重篤な症状を引き起こすため、タンパク質を無理に制限せず、段階的な食事切り替えと獣医師の指導に従うことが不可欠です。



タイのコンケン大学で獣医学を専攻した獣医師で、米国ノースカロライナ州立大学のIVSAプログラムを修了しました。動物病院での臨床経験をもとにペットヘルスケア分野で活動しており、飼い主と獣医師をつなぐデジタル診療環境の構築に取り組んでいます。
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[1] Plumb's Veterinary Drug Handbook, 9th Edition, 2022
[2] Handbook of Veterinary Clinical Pathology, 3rd Edition, 2021
[3] BSAVA Manual of Feline Internal Medicine, 8th Edition, 2023