猫の肝リピドーシスは、肝臓に脂肪が過剰に蓄積する危険な疾患で、主に食欲不振から始まるため、早期発見が難しいのが特徴です。保護者の皆様にご理解いただきたい重要な情報をまとめました。



すぐに病院を受診すべきサイン
食欲が24時間以上なく、強い眠気や繰り返す嘔吐が見られる場合は、すぐに獣医師の診察を受けてください。肝リピドーシスは急速に悪化し、治療が遅れると回復が難しくなり、死亡率が高くなります。
| 項目 | 症状の段階 | 主な兆候 | 対処方法 |
|---|---|---|---|
| 軽症 | 食欲不振が1〜2日 | わずかな眠気 | 食事の誘導、獣医師への相談 |
| 中等度 | 食欲がない状態が3日以上 | 体重減少、嘔吐 | 栄養供給、消化管の保護および制吐管理 |
| 重症 | 黄疸、昏睡状態 | 肝酵素の急上昇 | 入院治療、栄養チューブ(胃管)による給餌、薬物治療 |
症状が悪化した場合、病院での治療が必須です。早期の介入が生存率を高めます。


再発の予防と注意事項
治療後も食欲が落ちると、脂肪肝が再発する可能性があります。肥満の管理、規則正しい食事、ストレスの軽減が重要です。急な食事の変更は避け、獣医師と相談しながらゆっくりと食事を調整しましょう。

タイのコンケン大学で獣医学を専攻した獣医師で、米国ノースカロライナ州立大学のIVSAプログラムを修了しました。動物病院での臨床経験をもとにペットヘルスケア分野で活動しており、飼い主と獣医師をつなぐデジタル診療環境の構築に取り組んでいます。
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[1] Lidbury, J.A. et al. (2020) The Cat: Clinical Medicine and Management, 2nd Edition. Elsevier.
[2] Feline Emergency and Critical Care Medicine, 2nd Ed. (2021) Elsevier.
[3] Clinical Medicine of the Dog and Cat, 4th Ed. (2019) Elsevier.