ペットの尿検査結果書にある「血尿」「蛋白尿」「結晶」の項目が何を意味するのか、正常範囲と異常値ごとの対処法をわかりやすくまとめました。

| 項目 | 犬の正常範囲 | 猫の正常範囲 |
|---|---|---|
| 比重 | 1.015~1.050 | 1.035~1.070 |
| pH | 5.5~7.5 | 5.5~7.5 |
| 潜血 | 陰性 | 陰性 |
| タンパク質 | 陰性~微量 | 陰性~微量 |
| グルコース | 陰性 | 陰性 |
| 結晶 | なし | なし |

このような症状が見られる場合は、すぐに動物病院へお越しください。
おしっこの色が濃い赤色だったり、血の塊が見えたりする場合は、すぐに動物病院へ連れて行ってください。特にオスの猫が全くおしっこが出ず、嘔吐や元気のなさなどの症状を伴う場合は、尿道閉塞という緊急事態の可能性があります。おしっこが出ない時間が長くなるほど、腎臓の障害や高カリウム血症などの深刻な合併症のリスクが高まりますので、一刻も早く緊急治療を受けてください。


品種によって泌尿器疾患のリスクが異なります
特定の品種は泌尿器疾患のリスクが高いため、尿検査をより頻繁に行うことをお勧めします。ダルメシアンやイングリッシュ・ブルドッグは尿酸塩結石、ミニチュア・シュナウザーはシュウ酸カルシウム結石、ペルシャ猫は多嚢胞性腎疾患にそれぞれかかりやすい傾向があります。該当する品種をお迎えされている飼い主様は、かかりつけの獣医師にご相談のうえ、定期的な検査のスケジュールを事前に立てておくことをおすすめします。

タイのコンケン大学で獣医学を専攻した獣医師で、米国ノースカロライナ州立大学のIVSAプログラムを修了しました。動物病院での臨床経験をもとにペットヘルスケア分野で活動しており、飼い主と獣医師をつなぐデジタル診療環境の構築に取り組んでいます。
シェア
[1] Schaer M. Clinical Medicine of the Dog and Cat, 4th Ed. CRC Press, 2022
[2] Englar R.E. The Veterinary Workbook of Small Animal Clinical Cases. 5m Publishing, 2023
[3] Sink C.A., Weinstein N.M. Practical Veterinary Urinalysis. Wiley-Blackwell, 2012