猫のドライフード、ウェットフード、生食料の選択は健康に大きな影響を与えます。飼い主さんが知っておくべき重要な質問と、獣医師の基準に基づく回答をまとめました。




| 項目 | ドライフード | ウェットフード | 生食(ローフード) |
|---|---|---|---|
| 水分含有量 | 10~12% | 70~80% | 60~75% |
| 栄養バランスの可能性 | 高い(AAFCO完全食基準) | 高い(AAFCO完全食基準) | 中程度~低い |
| 衛生リスク | 低い | 低い | 高い |
| 保管のしやすさ | 非常に簡単 | 普通 | 非常に難しい |
| 費用 | 安価 | カロリーあたりの単価が高い | 高い |
ドライ・ウェットともにAAFCOの完全均衡食であれば主食になり得ますし、どちらがより優れているかはまだ議論があります。生食は栄養バランスと衛生リスクのため、専門製品のみを慎重に検討し、獣医師にご相談ください。

生食フードは、家族の健康にも危険を及ぼす可能性があります。
生肉フードは、サルモネラ菌やカンピロバクターなどの病原菌に汚染されている可能性があります。実際、市販の生肉製品を対象とした調査では、相当数の製品からカンピロバクターが検出されました。飼い主さんがフードを扱ったり、猫の排泄物を処理したりする際に、これらの病原菌が人に感染するおそれがあります。特に小さなお子さん、高齢者、免疫力が低下している方は、より注意が必要です。生肉フードを与える場合は、必ず手をきれいに洗い、フードボウルや猫の生活環境の清掃にも十分気をつけてください。


タイのコンケン大学で獣医学を専攻した獣医師で、米国ノースカロライナ州立大学のIVSAプログラムを修了しました。動物病院での臨床経験をもとにペットヘルスケア分野で活動しており、飼い主と獣医師をつなぐデジタル診療環境の構築に取り組んでいます。
シェア
[1] Freeman LM, Chandler ML, Hamper BA et al. (2013) Current knowledge about the risks and benefits of raw meat-based diets in dogs and cats. Journal of the American Veterinary Medical Association, 243(1), 58-65.
[2] Morelli G, Catellani P, Miotti Scapin R et al. (2020) Evaluation of microbial contamination and effects of storage in raw meat-based dog foods purchased online. Journal of Animal Physiology and Animal Nutrition, 104(4), 690-697.
[3] The Dog Care Handbook, Things I Wish My Vet Had Told Me (2024). Chapter 5: Raw Food Diets and Their Risks.