猫の分離不安の症状、原因、体系的脱感作と逆条件付けによる行動修正法、薬物療法まで、飼い主さんからよくある質問を獣医学顧問団がまとめました。


| 項目 | 軽症 | 重症 |
|---|---|---|
| 症状の程度 | 軽い不安のサインが断続的に現れる | 留守番の間、はっきりとした不安のサインが比較的長く続く |
| 主な行動 | 断続的な鳴き・食欲の変化など軽いサイン | 過度な発声・繰り返しの引っかき・トイレの粗相などはっきりしたサイン |
| 帰宅後の反応 | 比較的早く落ち着く | 過剰な甘え・興奮が続く |
| おすすめの対応 | 家庭での行動修正を始められる | 獣医師の診察が必要 |
軽症でも症状が繰り返し続く場合は、獣医師への相談をおすすめします。

このような症状が見られる場合は、すぐに動物病院を受診してください。
分離不安の症状が自傷行為のレベルまで悪化したり、24時間以上食べ物や水を拒否したり、過剰なグルーミングで皮膚に傷ができたりしている場合は、すぐに獣医師の診察を受ける必要があります。行動の問題のように見える症状でも、痛みを伴う疾患や他の内科疾患などの医学的な原因が併存している可能性があります。そのため、単なる行動の問題と決めつけず、獣医師に内科的な評価も併せて受けるのが安全です。

分離不安に対して絶対にやってはいけない対処法
叱責や怒鳴り声は、猫の不安をさらに悪化させるだけです。また、帰宅時に猫を過度に興奮させるような反応も避けるべきです。分離不安への練習をせずに他の猫を迎え入れたり、獣医師の処方なしで鎮静剤を勝手に与えたりすることは、絶対にしないでください。

タイのコンケン大学で獣医学を専攻した獣医師で、米国ノースカロライナ州立大学のIVSAプログラムを修了しました。動物病院での臨床経験をもとにペットヘルスケア分野で活動しており、飼い主と獣医師をつなぐデジタル診療環境の構築に取り組んでいます。
シェア
[1] Veterinary Guide to Preventing Behavior Problems in Dogs and Cats. Counterconditioning and Desensitization chapter.
[2] Introduction to Animal Behavior and Veterinary Behavioral Medicine. Chapter 5: Counterconditioning; Chapter 15: Practice Departures with Counterconditioning; Chapter 17: Systematic Desensitization and Medications.
[3] Mazur J.E., Learning and Behavior, 2016.