猫が毎晩飼い主を起こす理由と、タイプ別の解決法をQ&A形式でまとめました。早朝の鳴き声、足への噛みつき、物を落とすなどの睡眠妨害行動の原因や、高齢猫の注意点も併せてご確認ください。

| 項目 | 主な原因 | 主に現れる時間帯 |
|---|---|---|
| 明け方の鳴き | 空腹・注意を引く | 明け方4〜6時 |
| 足・手を噛む | 狩りの本能 | 真夜中〜明け方 |
| 顔を舐める・乗ってくる | 愛情表現・注意を引く | 早朝 |
| 物を落とす | 探索・遊びの欲求 | 真夜中 |
| 大きな声で鳴き続ける | 高齢猫の認知機能の低下・高血圧など高齢による疾患 | 真夜中〜明け方 |
高齢猫(通常11歳以上、早ければ10歳から)で突然夜間の鳴きがひどくなった場合は、動物病院での検診をおすすめします

7歳以上の猫で、このような症状が見られたらすぐに動物病院へ
夜間の突然の鳴き声に、方向感覚の混乱や理由のない無駄な鳴き声、早朝の激しい鳴き声が伴う場合は、認知機能低下症候群(猫の認知症)を疑うことができます。混乱や徘徊とともに大きな声で鳴く場合は高血圧も確認する必要があり、食欲や体重の変化が見られる場合は甲状腺などの内分泌疾患の検査が必要です。どちらの場合も、行動修正ではなく獣医師の診断が先決です。


叱ったりなだめたりする方法は、かえって逆効果です。
猫を押したり大きな声で叱ったりしても、なぜ叱られているのか理解できず、ストレスが蓄積するだけです。逆に、なだめたり反応したりすると、「鳴けば関心を引ける」というパターンが強化されてしまいます。行動を減らすためには、反応を完全に遮断し、静かにしている時間のみを褒め言葉やおやつで強化してください。

タイのコンケン大学で獣医学を専攻した獣医師で、米国ノースカロライナ州立大学のIVSAプログラムを修了しました。動物病院での臨床経験をもとにペットヘルスケア分野で活動しており、飼い主と獣医師をつなぐデジタル診療環境の構築に取り組んでいます。
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[1] Bowen, J. and Heath, S. (2005). Behaviour Problems in Small Animals: Practical Advice for the Veterinary Team. Elsevier Saunders.
[2] Amat, M., Camps, T. and Manteca, X. (2015). Stress in owned cats: Behavioural changes and welfare implications. Journal of Feline Medicine and Surgery, 18(8), pp. 577–586.
[3] A Professional's Guide to Feline Behaviour: Understanding, Improving and Resolving Problems. (2023). Wiley-Blackwell.