猫の被毛は、長さや構造によって短毛・中毛・長毛・無毛に分類され、タイプごとにケア方法や疾患リスクが異なります。愛猫の被毛タイプを正しく把握し、ケアのポイントを確認してみましょう。

| 項目 | 短毛種 | 長毛種 | カーリーコート | 無毛種 |
|---|---|---|---|---|
| 代表品種 | コリアンショートヘア、ブリティッシュショートヘア | ペルシャ、メインクーン、ラグドール | デボンレックス、コーニッシュレックス | スフィンクス、ピーターボールド |
| 毛の長さ | 2~3cm | 5~15cm | 巻き毛・波状 | ほとんどない |
| ブラッシング頻度 | 週1~2回 | 毎日 | 週1回 | 不要 |
| 入浴頻度 | 2~3か月 | 月1回 | 月1~2回 | 週1回 |
| 主な皮膚リスク | 一般的なリスク | ヘアボール・マット | 皮脂過多 | 皮膚炎・日光による火傷 |
品種ごとに個体差があるので参考用としてご覧ください

このような毛並みの状態であれば、病院を受診する必要があります。
脱毛が部分的に、あるいは円形に現れる場合は、皮膚糸状菌症(真菌感染症)の可能性があります。この病気は、猫や他の猫と密接に暮らす環境(多頭飼育、ブリーダーなど)で特に多く見られ、人を含む他の動物にも感染する人獣共通感染症であるため、決して放置してはいけません。かゆみがひどい場合や、フケ・かさぶたが伴う場合は、早めに動物病院を受診し、皮膚の状態に合った適切な診断検査を受ける必要があります。

毛種別に見落としがちなリスクをチェック
長毛種は肛門周囲の毛に糞便が付着しやすく、尿路や会陰部の感染症を引き起こす可能性があります。該当部位は短く衛生トリミングを行うのがおすすめです。無毛種は脂漏性皮膚炎や外耳炎を頻発するため、耳のチェックをこまめに行いましょう。短毛種も夏場はノミやマダニの感染が急速に進みやすいため、月1回の予防薬の投与を必ず忘れないでください。

タイのコンケン大学で獣医学を専攻した獣医師で、米国ノースカロライナ州立大学のIVSAプログラムを修了しました。動物病院での臨床経験をもとにペットヘルスケア分野で活動しており、飼い主と獣医師をつなぐデジタル診療環境の構築に取り組んでいます。
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[1] Little SE, The Cat: Clinical Medicine and Management, 2nd Edition, Elsevier, 2020
[2] Jackson HA, Marsella R, BSAVA Manual of Canine and Feline Dermatology, 4th Edition, BSAVA, 2021
[3] Moriello KA, Coyner K, Paterson S, Mignon B. Diagnosis and treatment of dermatophytosis in dogs and cats, Vet Dermatol, 2017