犬の心臓健康を確認する上で重要なバイオマーカーであるNT-proBNPとトロポニンについて、飼い主さんが知っておくべき重要な情報をまとめました。




| 項目 | NT-proBNP | トロポニン |
|---|---|---|
| 主な役割 | 心臓壁の緊張(stretch)を反映 | 心筋細胞の損傷の有無を示す |
| 検査目的 | 心機能異常の有無を確認 | 心筋損傷の有無を判断 |
| 上昇の原因 | 容量・圧力負荷、構造的心臓疾患 | 心筋損傷、心筋炎、心膜疾患 |
| 検査の特徴 | BNPより半減期が長く、測定が比較的容易です | 心筋細胞が損傷すると血中に放出されます |
2つのマーカーを併用することで、心臓疾患の総合的な評価が可能です。

すぐに動物病院を受診すべきサイン
息切れがひどい、咳が出る、倒れる、口が青紫色に変色するなどの症状が見られた場合は、すぐに病院へお越しください。これは心臓マーカーの数値が高い可能性を示しており、緊急事態である場合があります。


タイのコンケン大学で獣医学を専攻した獣医師で、米国ノースカロライナ州立大学のIVSAプログラムを修了しました。動物病院での臨床経験をもとにペットヘルスケア分野で活動しており、飼い主と獣医師をつなぐデジタル診療環境の構築に取り組んでいます。
シェア
[1] Notes on Canine Internal Medicine, 4th Ed, 2023
[2] Small Animal Critical Care Medicine, 3rd Ed, 2022
[3] Textbook of Cardiovascular Medicine in Dogs and Cats, 2021