窓の外を飛ぶ鳥を見て、あごを素早く震わせる「チャッターリング」は、狩猟本能とフラストレーションが混ざり合った正常な行動です。その意味と適切なケア方法をご紹介します。

| 項目 | チャタリング(正常) | 震え・けいれん(異常) | フレーメン反応(正常) |
|---|---|---|---|
| 状況 | 窓の外の鳥・虫を見るとき | 刺激なく突然 | 他の猫の尿・フェロモンを嗅ぐとき |
| 顎の動き | 速くカチカチと鳴らします | 不規則に震えます | 口を少し開けて止まります |
| 意識の状態 | はっきりしていて集中 | ぼんやりまたは反応なし | はっきりしている |
| 受診の必要性 | 不要 | すぐに必要 | 不要 |
刺激がないのに震える場合は、チャタリングではない可能性が高いです。

このような場合は、チャタリングではない可能性があります。
刺激がない状態で顎が繰り返し震えたり、よだれを大量に出したり(流涎)、目の焦点がぼやけている場合は、チャタリングではなく別の問題が考えられます。歯や歯茎の痛み、口内炎などの口腔疾患、よだれを伴う口腔・全身疾患、発作のように現れる神経系の異常などが、チャタリングと似た症状を示すことがあります。原因が異なるため、自己判断ではなく、症状が出ている様子を動画で撮影して獣医師に見せることが、最も正確で迅速な確認方法です。

この場合は、病院を受診する必要があります。
刺激がないのに繰り返されるあごの震え、数分以上続く痙攣、倒れ込みや意識消失、口からの泡立ち、食欲の急激な低下などが伴う場合は、単なるチャタリングではなく、神経系や代謝の異常を示すサインである可能性があります。この場合は24時間以内に動物病院を受診する必要があり、可能であればその場での動画を併せて獣医師に見せてください。

タイのコンケン大学で獣医学を専攻した獣医師で、米国ノースカロライナ州立大学のIVSAプログラムを修了しました。動物病院での臨床経験をもとにペットヘルスケア分野で活動しており、飼い主と獣医師をつなぐデジタル診療環境の構築に取り組んでいます。
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[1] Bradshaw, J., Cat Sense: The Feline Enigma Revealed, Penguin Books, 2014
[2] Bowen, J. and Heath, S., Behaviour Problems in Small Animals: Practical Advice for the Veterinary Team, Elsevier Saunders, 2005
[3] A Professional's Guide to Feline Behaviour: Understanding, Improving and Resolving Problems