糖尿病ケトアシドーシスは、インスリン不足により血液中のケトン体が急激に蓄積する緊急状態です。24時間以内に病院を受診しないと、命の危険があります。

| 項目 | 単純糖尿病 | ケトアシドーシス |
|---|---|---|
| 水を飲む量 | 少し増える | 爆発的に増加 |
| 元気 | 普段と変わらない | ひどくぐったりする |
| 食欲 | 維持 | 急激に減少 |
| 嘔吐 | なし | 繰り返し嘔吐 |
| 呼吸 | 正常 | 深く速い、アセトン臭 |
| 緊急度 | 外来で調整 | すぐに入院治療 |
右側の症状が2つ以上あればすぐに病院へ

この兆候が見られたら、夜中でもすぐに動物病院へ
嘔吐が繰り返され、ぐったりとして元気がなく、呼吸が深く速くなったり、意識がもうろうとしているような様子が見られたら、直ちに24時間対応の動物救急病院へお越しください。ケトアシドーシスは、静脈を通じて輸液、電解質、インスリンを同時に調整して初めて回復が見込める状態であり、自宅でのケアでは対応できません。来院が遅れるほど、腎不全や脳浮腫といった合併症のリスクが急激に高まります。

再発を防ぐための3つのポイント
第一に、インスリンは推奨された方法で保管し、賞味期限を守ってください。保管が不適切だと効果が低下し、血糖値のコントロールが不安定になるだけでなく、再発のリスクも高まります。第二に、尿路感染症や歯周炎などの見落としがちな感染症や合併症が血糖値を乱し、ケトアシドーシスを引き起こす可能性がありますので、定期的な健康診断は必ず受けましょう。第三に、インスリン抵抗性を高めるホルモンや根本的な要因が隠れている場合がありますので、去勢・卵巣摘出手術を含む管理方針については、必ず担当の獣医師と相談して決定してください。

タイのコンケン大学で獣医学を専攻した獣医師で、米国ノースカロライナ州立大学のIVSAプログラムを修了しました。動物病院での臨床経験をもとにペットヘルスケア分野で活動しており、飼い主と獣医師をつなぐデジタル診療環境の構築に取り組んでいます。
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[1] Notes on Canine Internal Medicine, 4th Ed
[2] Clinical Medicine of the Dog and Cat, 4th Ed
[3] The Dog Care Handbook, Things I Wish My Vet Had Told Me
[4] BSAVA Manual of Canine and Feline Dermatology, 4th Ed