猫の腫瘍患者様にとって、栄養サポートは治療効果を高め、生活の質を維持する上で非常に重要です。飼い主様からよくいただく主な質問をまとめました。



| 項目 | 主な効果 | 注意点 | おすすめの時期 |
|---|---|---|---|
| グルタミン | 腸粘膜機能のサポート、除脂肪体重(筋肉)の維持に役立つ | 臨床的根拠は限られ、過剰摂取時に消化不良の可能性 | 獣医師に相談のうえ決定 |
| オメガ3脂肪酸 | 炎症調節の機序が研究されている段階 | 血液凝固が遅れる可能性 | 獣医師に相談のうえ決定 |
| 抗酸化物質(ビタミンE、C) | 酸化ストレス緩和の可能性(抗腫瘍効果は不明確) | 高用量時に抗がん治療効果の低下・毒性の可能性 | 抗がん治療中の高用量服用は避け、使用の可否は獣医師と相談 |
すべての栄養補助食品は臨床効果が十分に立証されていないため、必ず獣医師の指導のもとで使用し、特に抗がん治療中の高用量抗酸化物質は避けるべきです。

注意:サプリメントの過剰摂取は危険です
栄養補助食品には効果がありますが、過剰摂取すると副作用が生じる可能性があります。特にオメガ3脂肪酸は血液凝固を抑制する作用があり、抗酸化物質は過剰摂取時に毒性を示すことがあります。用量は必ず獣医師が体重や状態に合わせて決定してください。自己判断での処方は厳禁です。服用中に異常症状(嘔吐、下痢、ショックなど)が現れた場合は、直ちに動物病院を受診してください。


タイのコンケン大学で獣医学を専攻した獣医師で、米国ノースカロライナ州立大学のIVSAプログラムを修了しました。動物病院での臨床経験をもとにペットヘルスケア分野で活動しており、飼い主と獣医師をつなぐデジタル診療環境の構築に取り組んでいます。
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[1] Stiver, S.L. et al. (2003). Septicemic salmonellosis in two cats fed a raw-meat based diet. J. Am. Anim. Hosp. Assoc. 39: 538–542.
[2] Mauldin, G.E. (2011). Nutritional Management of Oncologic Diseases. In: Applied Veterinary Clinical Nutrition, 2nd Ed. pp. 484–495.
[3] Remillard, R.L. et al. (2005). Glutamine and immune function in cats with cancer. J. Vet. Intern. Med. 19: 123–129.