犬の僧帽弁閉鎖不全症の原因、段階別の症状、治療薬、家庭でのケアポイントをまとめました。

| 項目 | A期 | B1期 | B2期 | C期 | D期 |
|---|---|---|---|---|---|
| 心臓の状態 | リスク品種だがまだ疾患なし | 心雑音はあるが心臓の大きさは正常 | 心雑音+心拡大が確認される | うっ血性心不全の発生 | 標準治療に反応しない末期 |
| 症状 | なし | なし | なしまたは軽微 | 咳・呼吸困難・食欲低下 | 重い呼吸困難・腹水・失神 |
| 管理 | 年1回の定期検診 | 6~12か月間隔の追跡検査 | 投薬開始の検討 | 積極的な薬物治療 | 入院集中治療 |
米国獣医内科学会の病期分類基準です

このような症状が見られた場合は、すぐに救急病院へお越しください。
就寝中に呼吸数が1分間に40回以上持続する場合、突然倒れる場合、あるいは舌や歯茎が青紫色に変色する(チアノーゼ)場合は、緊急事態です。咳を伴ってピンク色の泡が出るのも、肺水腫の兆候です。直ちに最寄りの動物病院の救急外来へお越しください。


この品種は特に注意が必要です。
キャバリア・キング・チャールズ・スパニエルは、二尖弁閉鎖不全症の発症率が最も高い犬種です。マルチーズ、シーズー、プードル、ヨークシャー・テリア、チワワ、ダックスフンドなどの小型犬も高リスク群に該当します。これらの犬種をお迎えの場合は、5歳から毎年心臓検査を受けることをお勧めします。

タイのコンケン大学で獣医学を専攻した獣医師で、米国ノースカロライナ州立大学のIVSAプログラムを修了しました。動物病院での臨床経験をもとにペットヘルスケア分野で活動しており、飼い主と獣医師をつなぐデジタル診療環境の構築に取り組んでいます。
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[1] Ljungvall I, Häggström J. Myxomatous Valvular Disease. In: Textbook of Cardiovascular Medicine in Dogs and Cats.
[2] Sharpe AN, Visser LC. Canine Myxomatous Mitral Valve Disease. In: Small Animal Critical Care Medicine, 3rd Ed.
[3] Keene BW et al. ACVIM consensus guidelines for the diagnosis and treatment of myxomatous mitral valve disease in dogs. J Vet Intern Med. 2019;33(3):1127-1140.