犬の漢方治療(鍼灸・漢方薬)の原理、適応疾患、治療プロセス、病院の選び方まで、獣医学的根拠に基づいてまとめました。


| 項目 | 鍼治療 | 漢方治療 |
|---|---|---|
| 作用原理 | 経穴の刺激による神経調節および痛みの緩和 | 生薬の組み合わせによる全身的な補完治療 |
| 主な適用 | 関節・神経の痛みの緩和 | 慢性炎症および全身の補完治療 |
| 治療時間 | 治療方法や状態によって異なります | 処方によって異なります |
| 効果の実感 | 個体や状態によって異なる場合があります | 継続的な投与が推奨されます |
| 副作用のリスク | 全般的に低いですが、専門家による施術が必要です | 誤った処方の場合、毒性のリスクがあります |

既存の治療を中断してはいけません。
漢方治療は補完的な治療です。現在受けている獣医療を中止して漢方治療のみを受けることは、かえって状態を悪化させる可能性があります。特に手術が必要な状態では、漢方治療で時間がかかると治療のタイミングを逃す恐れがありますので、必ず担当の獣医師と相談した上で併用するかどうかを決定してください。

人間用の漢方を犬に与えないでください。
インターネットで検索した処方や、人間用の漢方を犬に勝手に与えると、肝臓の障害や中毒を引き起こす可能性があります。漢薬の中には犬にとって毒性のある生薬も含まれているため、必ず獣医師の処方を受けてください。

タイのコンケン大学で獣医学を専攻した獣医師で、米国ノースカロライナ州立大学のIVSAプログラムを修了しました。動物病院での臨床経験をもとにペットヘルスケア分野で活動しており、飼い主と獣医師をつなぐデジタル診療環境の構築に取り組んでいます。
シェア
[1] Jeong SM. Effects of electroacupuncture on minimum alveolar concentration of isoflurane and cardiovascular system in isoflurane anesthetized dogs. Journal of Veterinary Science, 2002;3(3):193-201
[2] Miscioscia E, Repac J. Evidence-based complementary and alternative canine orthopedic medicine. Veterinary Clinics of North America, 2022;52:925-938
[3] Roynard P, Frank L, Xie H, Fowler M. Acupuncture for small animal neurologic disorders. Veterinary Clinics of North America, 2018
[4] Ko JC (ed.). Small Animal Anesthesia and Pain Management: A Color Handbook, 3rd Edition. CRC Press