「ねこTV」は、鳥や魚の映像を使って室内飼いの猫の狩猟本能を刺激する環境エンリッチメントの手段です。安全に活用する方法をまとめました。

| 項目 | 鳥の映像 | 魚の映像 | リス・げっ歯類 |
|---|---|---|---|
| 動きの強さ | 速い | 遅い | 中程度 |
| 視聴の集中度 | 高い | 中程度 | 高い |
| おすすめ視聴時間 | 短めに、反応を見ながら調整 | 短めに、反応を見ながら調整 | 短めに、反応を見ながら調整 |
| ストレスのリスク | 中程度 | 低い | 中程度 |
個体によって好みが異なります。最初は短く見せて反応を観察してください。

このような行動が見られたら、すぐに電源を切ってください。
画面を爪で引っ掻いたり、テレビに向かって体を投げつけるような行動が見られたら、すぐに映像を消してください。有機ELディスプレイや古いタイプのテレビは衝撃に弱く破損する恐れがあり、猫の爪や歯が傷つく危険もあります。また、瞳孔が大きく開いた状態でしっぽを強く振ったり、低い声で鳴き声を上げたり(ハウリング)している場合は、過剰な興奮やフラストレーションのサインです。そのような場合は、すぐに映像を止め、静かな場所へ移動させてあげてください。

多猫家庭で注意すべき点
多頭飼いの家庭では、テレビやモニターの前で争いが生じる可能性があります。猫は資源が限られると競い合う傾向があり、画面前の快適な場所も一種の資源として認識されることがあります。一匹がその場所を独占すると、他の猫はストレスを感じ、興奮状態では同居の猫や飼い主に対して怒りをぶつけるような「再指向性攻撃」を示すこともあります。多頭飼いの場合は、動画を見せる際に各猫が十分な距離を保てるよう、スペースと場所を個別に確保し、緊張が感じられたらすぐに動画を停止してください。

タイのコンケン大学で獣医学を専攻した獣医師で、米国ノースカロライナ州立大学のIVSAプログラムを修了しました。動物病院での臨床経験をもとにペットヘルスケア分野で活動しており、飼い主と獣医師をつなぐデジタル診療環境の構築に取り組んでいます。
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[2] Ellis SLH et al., AAFP and ISFM Feline Environmental Needs Guidelines, J Feline Med Surg, 2013;15(3):219-230
[3] Ellis JJ, McGowan RTS, Martin F., Does previous use affect litter box appeal in multi-cat households?, Behav Processes, 2017;141:284-290