春・夏・秋・冬の各季節で、犬の飼い主さんが必ず実践すべき健康管理項目をまとめたガイドです。寄生虫予防、熱中症、低体温症、スキンケアまで、季節別のチェックリストを掲載しています。

季節の変わり目には、まずこれを確認しましょう
季節の変わり目(3月・6月・9月・12月)は、犬の予防管理を見直すのに適した時期です。フィラリア症は季節に関係なく通年の予防薬投与が推奨されています。また、ノミやマダニも気候の変化により一年中生存・活動できるため、予防薬の投与が途切れていないか必ず確認してください。この時期に予防接種のスケジュールが適切かも併せて点検し、予防薬の投与記録は動物病院のアプリやメモアプリに日付ごとに記録しておけば、漏れを防げます。



| 項目 | 春(3〜5月) | 夏(6〜8月) | 秋(9〜11月) | 冬(12〜2月) |
|---|---|---|---|---|
| フィラリア予防薬 | ✅ 必須 | ✅ 必須 | ✅ 必須 | ✅ 必須 |
| ノミ・マダニ予防 | ✅ 必須 | ✅ 必須 | ✅ 必須 | ✅ 必須 |
| アレルギーチェック | ✅ 注意 | — | ⚠️ 注意 | — |
| 熱中症予防 | — | ✅ 必須 | — | — |
| 低体温症・保温 | — | — | ⚠️ 準備 | ✅ 必須 |
| 関節・筋肉のケア | — | — | ⚠️ チェック | ✅ 必須 |
| 予防接種の確認 | ✅ 推奨 | — | — | ✅ 推奨 |
✅ 必須 = 必ず実践 / ⚠️ 注意・チェック = 状況に応じて必要 ・ フィラリア・ノミ・マダニは気候変動により通年の予防が推奨されます
この犬種は季節ごとに特に注意が必要です。
小型犬(チワワ、ポメラニアン、マルチーズ)は体が小さいため、冬の寒さに敏感になりやすいため、保温に気をつけてあげてください。ブルドッグやパグなどの短頭種は暑さに弱いため、夏の猛暑日には昼間の時間帯は短い散歩も控えるのがおすすめです。二重毛の品種(ハスキー、サモエド)は夏場の毛玉ができやすいため、専門的なグルーミングケアが必要です。

タイのコンケン大学で獣医学を専攻した獣医師で、米国ノースカロライナ州立大学のIVSAプログラムを修了しました。動物病院での臨床経験をもとにペットヘルスケア分野で活動しており、飼い主と獣医師をつなぐデジタル診療環境の構築に取り組んでいます。
シェア
[1] National Research Council. Nutrient Requirements of Dogs and Cats. National Academies Press, 2006.
[2] Hall EJ, Murphy KF, Darke PGG (Eds.). BSAVA Manual of Canine and Feline Dermatology, 4th Ed. British Small Animal Veterinary Association, 2020.
[3] Creevy KE, Promislow DEL, Kaeberlein M. The Dog Care Handbook: Things I Wish My Vet Had Told Me. Little, Brown Spark, 2024.
[4] Nelson RW, Couto CG. Small Animal Internal Medicine, 6th Ed. Elsevier, 2019.