犬を飼っている飼い主さんなら、自宅に必ず備えておきたい応急処置キットの必須アイテムと、緊急状況別の活用方法をまとめました。動物病院へ搬送する前の初期対応が、お子様の回復に決定的な差をもたらすことがあります。

応急処置キットは動物病院の代わりにはなりません。
応急処置は、病院へ搬送するまでの一時的な対応です。状態が安定しているように見えても、必ず獣医師による診察を受けてください。心肺蘇生法や気道閉塞の処置は、保護者向けの教育を受けていない状態で安易に試すと、かえって危険を招く可能性があります。応急処置キットの準備とあわせて、獣医師が主導する応急処置の講習を受講しておくのが最も安全です。


| 項目 | 市販のパッケージキット | 自作構成 |
|---|---|---|
| 価格 | 2,000円〜5,000円 | 3,000円〜8,000円 |
| カスタマイズ | 難しい | 子の状況に合わせて可能 |
| 消耗品の交換 | セットの再購入が必要 | 個別交換が可能 |
| 専門用品の追加 | 限定的 | 自由に追加可能 |
| 使用期限の管理 | 煩雑 | 個別確認が容易 |
基礎疾患があったり特殊な品種の場合は、自作構成をおすすめします

小型犬・短頭種のお飼い主さんは、これも気をつけてくださいね。
チワワやポメラニアンなどの小型犬は低血糖ショックのリスクがありますので、キットに蜂蜜やブドウ糖シロップなどの糖分補給剤を追加しておくことをお勧めします。また、ブルドッグやパグなどの短頭種は呼吸異常を起こしやすい傾向があるため、冷却用のアイスパックも併せて準備しておくと安心です。追加するアイテムについては、かかりつけの獣医師にご相談の上、決定するのが最も安全です。

タイのコンケン大学で獣医学を専攻した獣医師で、米国ノースカロライナ州立大学のIVSAプログラムを修了しました。動物病院での臨床経験をもとにペットヘルスケア分野で活動しており、飼い主と獣医師をつなぐデジタル診療環境の構築に取り組んでいます。
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[1] Ackerman L., The Dog Care Handbook: Things I Wish My Vet Had Told Me, Chapter on Veterinary Emergencies and First Aid, 2024
[2] Silverstein DC, Hopper K., Small Animal Critical Care Medicine, 3rd Ed, Chapter on Cardiopulmonary Resuscitation, Elsevier, 2022
[3] Drobatz KJ, Reineke E, Costello MF, Culp WT., Feline Emergency and Critical Care Medicine, 2nd Ed, Wiley-Blackwell, 2021