梅雨時の高温多湿な環境で、ペットの皮膚湿疹を防ぐための獣医学に基づいた4つの重要な予防法をまとめました。乾燥ケア、シャンプーの頻度、室内環境、品種別の注意点まで、一度に確認できます。

予防を始める前に必ず確認してください
すでに皮膚が赤くなっていたり、滲出液や悪臭、脱毛が見られる場合は、予防段階ではありません。感染症が進行している可能性がありますので、まずは獣医師による診察が必要です。また、アトピーや内分泌疾患などの基礎疾患がある子は、一般的な予防法だけでは不十分な場合があります。予防ルーティンを立てる前に、現在の皮膚の状態を正確に把握することが重要です。

| 項目 | 獣医用シャンプー | 皮膚用サプリメント | 保湿スプレー |
|---|---|---|---|
| 主な成分 | クロルヘキシジン・ミコナゾール | オメガ3(脂肪酸) | セラミド・パンテノール |
| 使用時期 | 週1~2回の入浴時(皮膚の状態に応じて) | 毎日給与 | 乾燥直後に随時 |
| 予防効果 | 細菌・真菌の抑制 | 皮膚バリアの強化 | 保湿・鎮静 |
| 獣医師の処方が必要 | True | False | False |
製品選びはその子の皮膚タイプによって異なります。アレルギー体質の場合は必ず獣医師に相談してから決めてください。

品種別の湿疹に関する注意点
皮膚のしわが多い、あるいは毛並みが密な品種は、梅雨時期に皮膚炎になるリスクが格段に高まります。フレンチブルドッグ・パグ・シャー・ペイなどのしわのある品種は、毎日しわの間をウェットティッシュで拭き、しっかり乾燥させる必要があります。ゴールデンレトリバー・ラブラドールなどの二重毛の犬種は、下毛まで完全に乾燥させないと皮膚炎に発展する恐れがあります。猫の場合、長毛種は毛が密で通気性が悪いため、皮膚に湿気が残りやすくなります。毎日ブラッシングを行い、通気を助けてあげてください。

タイのコンケン大学で獣医学を専攻した獣医師で、米国ノースカロライナ州立大学のIVSAプログラムを修了しました。動物病院での臨床経験をもとにペットヘルスケア分野で活動しており、飼い主と獣医師をつなぐデジタル診療環境の構築に取り組んでいます。
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[1] Miller WH, Griffin CE and Campbell KL, Muller and Kirk's Small Animal Dermatology, 7th edn, Elsevier Mosby, 2013
[2] BSAVA Manual of Canine and Feline Dermatology, 4th Ed, British Small Animal Veterinary Association, 2021
[3] Nishifuji K and Yoon JS, The stratum corneum: the outermost layer of the epidermis, Veterinary Dermatology, 2013