犬の前庭症候群は、平衡感覚を司る前庭系に異常が生じ、突然ふらついたり倒れたりする神経系の疾患です。原因によって予後が大きく異なるため、症状が現れた場合は早めに動物病院を受診することが重要です。


このような場合は、すぐに救急病院へお越しください。
以下の症状が一つでも当てはまる場合は、一刻も早く動物病院を受診してください。中枢神経系の疾患や、頭蓋内圧の亢進が疑われる可能性があります。 - 発作(けいれん)を伴う場合 - 意識が朦朧としているか、反応がない場合 - 72時間(約3日)経過しても症状が全く改善しない場合 - 四肢麻痺や、歩行自体が不可能な場合 - 嘔吐が止まらず、脱水が懸念される場合


高齢犬と再発管理で知っておくべきポイント
前庭症候群は高齢犬で特に多く見られ、「老年犬前庭疾患」と呼ばれるほど、高齢になるほど発症しやすい傾向があります。特発性の場合は大半が良好に回復しますが、頭部の傾きが完全に治まらず、長期間残ってしまうケースもあります。 - 回復後にも症状が再発したり、再び現れたりした場合は、すぐに動物病院を受診してください。 - 慢性の外耳炎が進行すると内耳炎に発展する可能性があるため、耳のトラブルが多いわんちゃんには日頃の耳のケアが特に重要です。 - 定期健康診断の際は、耳の状態や甲状腺の数値も併せてチェックしてもらうことをお勧めします。

タイのコンケン大学で獣医学を専攻した獣医師で、米国ノースカロライナ州立大学のIVSAプログラムを修了しました。動物病院での臨床経験をもとにペットヘルスケア分野で活動しており、飼い主と獣医師をつなぐデジタル診療環境の構築に取り組んでいます。
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