犬の歯周病は、歯の周囲の組織に炎症が生じる疾患であり、早期発見と段階別の管理が重要です。歯の動揺、出血、口臭などの兆候を見逃さず、獣医師と連携して適切に管理しましょう。



すぐに病院を受診すべき症状
犬が口を開けなかったり、食べ物を拒否して苦痛の表情を見せたりする場合は、すぐに動物病院へ連れて行ってください。歯が激しく揺れている、口から出血している、顔が腫れているといった症状がある場合は、感染が深刻化している可能性があります。骨の損傷や血流への感染(敗血症)につながる恐れがあるため、迅速な診察が不可欠です。



小型犬は歯周病のリスクが高いです。
チワワ、ペキニーズ、マルチーズなどの小型犬は、歯が密集しており骨が薄いことから、歯周病にかかりやすい傾向があります。3歳以降は定期的な口腔内検査が推奨されます。歯が抜ける前に早期のケアが重要ですので、獣医師と一緒に予防計画を立てることをお勧めします。

タイのコンケン大学で獣医学を専攻した獣医師で、米国ノースカロライナ州立大学のIVSAプログラムを修了しました。動物病院での臨床経験をもとにペットヘルスケア分野で活動しており、飼い主と獣医師をつなぐデジタル診療環境の構築に取り組んでいます。
| 項目 | 主な症状 | 主な治療方法 | 管理のポイント |
|---|---|---|---|
| 初期(歯肉炎) | 歯茎の赤み、プロービング・歯みがき時の出血 | 専用のスケーリング、ポリッシング | 毎日の歯みがき、専用おやつの使用 |
| 中期(歯周炎) | 歯のぐらつき、歯茎の腫れ | 歯周外科手術、歯根の平滑化(ルートプレーニング) | 定期的な検診、レントゲン撮影 |
| 後期(歯の喪失) | 歯の脱落、顔の腫れ | 抜歯、外科的介入 | 食事の調整、痛みの管理 |
治療方法は個々の状況によって異なる場合があります。獣医師と相談のうえ決定してください。
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[1] Clinical Medicine of the Dog and Cat, 4th Ed. (2023). Elsevier.
[2] 100 Top Consultations in Small Animal General Practice. (2022). Wiley-Blackwell.