アボカドに含まれる有毒物質「ペルシン」は、猫の心臓や呼吸器に深刻なダメージを与える可能性があります。症状、危険な摂取量、応急処置法、予防法まで、獣医学的なアドバイスに基づいてまとめました。


この症状が見られた場合は、直ちに救急動物病院へお越しください。
口を開けたまま呼吸をしたり、腹式呼吸が見られたり、歯茎が白っぽくまたは青ざめていたり、意識が朦朧として立ち上がりにくい場合は、24時間対応の動物救急病院へ直ちに搬送してください。自宅で嘔吐を誘発したり、水や牛乳を無理やり飲ませたりすることは絶対にしないでください。


予防が最善です。アボカドは完全に避けてください。
アボカドは果肉だけでなく、種や皮、葉などにも毒性成分が含まれているため、猫の手の届かない場所に保管することが安全です。アボカドオイルやアボカド成分を含む人間の用のお菓子も、安心して与えることはできません。食卓やシンク、果物入れなど、猫が近づける場所には置かないようにし、アボカドを頻繁に使用するご家庭では、キッチンへの立ち入りを制限することが最も確実な予防策です。

タイのコンケン大学で獣医学を専攻した獣医師で、米国ノースカロライナ州立大学のIVSAプログラムを修了しました。動物病院での臨床経験をもとにペットヘルスケア分野で活動しており、飼い主と獣医師をつなぐデジタル診療環境の構築に取り組んでいます。
シェア
[1] Osweiler GD et al., Blackwell's Five-Minute Veterinary Consult Clinical Companion: Small Animal Toxicology, 3rd Ed, Wiley-Blackwell, 2016
[2] Schaer M et al., Clinical Medicine of the Dog and Cat, 4th Ed, CRC Press, 2022
[3] Plumb DC, Plumb's Veterinary Drug Handbook, 10th Ed, Wiley-Blackwell, 2023
[4] Drobatz KJ et al., Feline Emergency and Critical Care Medicine, 2nd Ed, Wiley-Blackwell, 2020