犬の尿道狭窄は、尿道が狭くなることで排尿が困難になる疾患であり、痛みや排尿障害を引き起こします。早期発見と適切な治療が重要です。



すぐに病院を受診する必要がある緊急事態
犬が全く排尿できず、腹部が膨らんで苦痛の行動を示す場合は、直ちに動物病院へ連れて行ってください。尿道閉塞は直ちに処置が必要な緊急事態であり、適切な治療が遅れると尿毒症(窒素血症)や急性腎障害により生命の危険が生じる可能性があります。特にオスの犬は尿道の径が細いため、閉塞のリスクがより高くなります。一刻も早く獣医師に相談し、直ちに病院への搬送を手配してください。



オスの犬と特定品種の注意点
オスの犬はメスよりも尿道の直径が狭いため、外傷や炎症が生じた場合に尿道狭窄へと発展するリスクが相対的に高くなります。体格の小さい犬もわずかな損傷の影響を受けやすいため、注意が必要です。また、一部の犬種では先天性の尿道や尿管の構造異常(例:尿管異所症)があり、泌尿器系のトラブルを起こしやすい傾向があります。里親になる前に犬種特有の特性を確認し、予防的なケア計画を立てることが重要です。

タイのコンケン大学で獣医学を専攻した獣医師で、米国ノースカロライナ州立大学のIVSAプログラムを修了しました。動物病院での臨床経験をもとにペットヘルスケア分野で活動しており、飼い主と獣医師をつなぐデジタル診療環境の構築に取り組んでいます。
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[1] Plumb's Veterinary Drug Handbook, 9th ed. (2022). Wiley-Blackwell.
[2] Feldman, E.C. and Nelson, R.W. (2022). Canine and Feline Nephrology and Urology, 5th ed. Elsevier.