犬の低血糖症は、血糖値が急激に低下し、虚弱やけいれん、意識喪失に至る可能性のある緊急疾患です。早期の認識と適切な対応が命を救うことがあります。



意識消失やけいれんが生じた場合は、直ちに動物病院へ搬送してください。
意識を失ったり、痙攣が持続したりすると、犬の脳に損傷が生じる可能性があります。口の中に食べ物や液体を入れることは絶対にしないでください。直ちに動物病院へ搬送し、獣医師による静脈注射でのブドウ糖投与が必要です。緊急時においては、保護者の判断よりも専門家の介入が不可欠です。



小型犬、ペキニーズ、糖尿病治療中の犬は低血糖のリスクが高いです。
小型・玩具犬種の犬は体格が小さく、肝臓や筋肉に蓄えられたグリコーゲンの量が少ないため、長時間空腹状態が続くと低血糖症に陥りやすくなります。そのため、1日2回の食事では不足しがちで、3~4回に分けて与える必要があります。糖尿病の治療を受けている犬は、インスリン注射により血糖値が急激に低下する可能性があります。このような犬は低血糖症に対して特に脆弱であるため、飼い主さんは常に万全の準備を整えておくことが大切です。

タイのコンケン大学で獣医学を専攻した獣医師で、米国ノースカロライナ州立大学のIVSAプログラムを修了しました。動物病院での臨床経験をもとにペットヘルスケア分野で活動しており、飼い主と獣医師をつなぐデジタル診療環境の構築に取り組んでいます。
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[1] Plumb's Veterinary Drug Handbook, 9th Edition, 2022
[2] Clinical Medicine of the Dog and Cat, 4th Edition, 2021
[3] Small Animal Critical Care Medicine, 3rd Edition, 2020