犬がアボカドを食べると、毒性物質のペルシンが心臓・消化器・呼吸器を損傷する可能性があります。どの部位がより危険なのか、食べた直後にすべき応急処置法を獣医学的根拠に基づいてまとめました。


この症状がある場合は、今すぐ救急病院へお越しください。
次のいずれかに該当する場合は、24時間対応の動物救急病院へ直ちに連れて行ってください。 • 呼吸が速い、またはハアハアと息切れしている状態が止まらない • 歯茎の色が青ざめているか、蒼白である • 嘔吐を繰り返しながら、体力が著しく低下している • 大きな種子を誤飲した後、嘔吐・腹痛・食欲不振が続いている • 普段と比べてぐったりしており、反応が鈍く、起こしても元気がない


アボカド関連の食品はすべて注意が必要です。
アボカドの実自体は、獣医学の教科書上では犬に毒性があるとされていません。ただし、脂肪分が多く、大きな種を飲み込むと消化管に詰まる可能性があるため、丸ごと与えることはおすすめしません。アボカドスプレッドやグアカモレには、玉ねぎやニンニクなどの成分が含まれている場合があり、これら(アリウム属)は犬に溶血性貧血を引き起こす可能性があるため、より注意が必要です。小型の犬ほど、大きな種による閉塞のリスクが相対的に高いため、手の届かない場所に保管してください。自宅でアボカドを保管する際は、犬が開けられない収納庫に入れるのが安全です。

タイのコンケン大学で獣医学を専攻した獣医師で、米国ノースカロライナ州立大学のIVSAプログラムを修了しました。動物病院での臨床経験をもとにペットヘルスケア分野で活動しており、飼い主と獣医師をつなぐデジタル診療環境の構築に取り組んでいます。
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[1] Hovda, L.R. et al., Blackwell's Five-Minute Veterinary Consult Clinical Companion: Small Animal Toxicology, 3rd Edition, Wiley-Blackwell, 2022
[2] Schaer, M. (Ed.), Clinical Medicine of the Dog and Cat, 4th Edition, CRC Press, 2022
[3] Plumb, D.C., Plumb's Veterinary Drug Handbook, 10th Edition, Wiley-Blackwell, 2023
[4] Merck Veterinary Manual, Avocado Toxicosis in Animals, Merck & Co., 2024