猫の鉛中毒は、神経系や消化器系全体に毒性反応を引き起こす危険な疾患です。痙攣、嘔吐、歩行異常などの主な症状や応急処置、治療法、予防策までを獣医学的根拠に基づいてまとめました。


このような症状が見られる場合は、今すぐ救急動物病院へお越しください。
発作やけいれんが見られたり、突然倒れて起き上がれなくなったりした場合は、直ちに救急動物病院へ搬送してください。嘔吐を伴い意識が不明瞭になったり、瞳孔の大きさに左右差が見られたりしている場合は、深刻な神経系障害の兆候です。鉛に曝露した直後に症状がなくても、安全のため24時間以内に血液中の鉛濃度検査を受けることをお勧めします。処置が遅れるほど、神経系の後遺症のリスクが高まります。


鉛中毒の予防 — 今すぐ確認すべきチェックリスト
1990年代以前に建てられた建物であれば、塗料に鉛が含まれている可能性があります。剥がれかけた塗料はすぐに補修し、猫の接触を防いでください。釣り用の錘、古いバッテリー、輸入玩具などは、猫の手の届かない場所に保管しましょう。リフォームや修理工事の際には、必ず猫を別の空間に隔離してください。定期的な健康診断の際に血液中の重金属検査も併せて受けておくと、早期発見に役立ちます。

タイのコンケン大学で獣医学を専攻した獣医師で、米国ノースカロライナ州立大学のIVSAプログラムを修了しました。動物病院での臨床経験をもとにペットヘルスケア分野で活動しており、飼い主と獣医師をつなぐデジタル診療環境の構築に取り組んでいます。
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[1] Peterson ME, Talcott PA. Small Animal Toxicology, 3rd Ed. Blackwell's Five-Minute Veterinary Consult Clinical Companion. Wiley-Blackwell, 2013.
[2] Schaer M, Gaschen FP. Clinical Medicine of the Dog and Cat, 4th Ed. CRC Press, 2022.
[3] Plumb DC. Plumb's Veterinary Drug Handbook, 10th Ed. Wiley-Blackwell, 2023.