犬の口蓋裂は、先天性で口蓋が完全に閉じないために起こる口腔の構造異常です。そのため、食べ物が鼻へ逆流したり、食事の妨げになったりし、感染症のリスクが高まるため、早期の診断と適切な管理が重要です。



すぐに動物病院を受診すべき緊急のサイン
犬が食事の際に激しい咳や呼吸困難を示す場合、あるいは肺炎の症状(咳、発熱、衰弱)が現れた場合は、直ちに動物病院を受診してください。口蓋裂は感染のリスクが非常に高く、早期治療を行わずに放置すると生命を脅かす可能性があります。



特定の品種は再発リスクが高いため、注意が必要です。
口蓋裂は、劣性・不完全優性の多遺伝子性遺伝傾向があり、遺伝的素因を持つ一部の犬種では、他の口腔・顔面奇形と併発することがあります。また、一度の手術で完全に閉鎖できず、縫合部位が再び開いてしまったり、追加手術が必要になるケースもあるため、術後も定期的な口腔検査が必要です。入院管理が必要な場合もありますので、必ず獣医師にご相談ください。

タイのコンケン大学で獣医学を専攻した獣医師で、米国ノースカロライナ州立大学のIVSAプログラムを修了しました。動物病院での臨床経験をもとにペットヘルスケア分野で活動しており、飼い主と獣医師をつなぐデジタル診療環境の構築に取り組んでいます。
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[1] Hillier, A. et al. (2020) Veterinary Dentistry: Principles and Practice. 2nd ed. Wiley-Blackwell.
[2] Plumb's Veterinary Drug Handbook, 9th ed. (2022). Wiley-Blackwell.
[3] American Veterinary Medical Association. (2021). Guide to Canine Congenital Disorders. AVMA Publications.