犬の短頭種に対する手術による矯正は、短頭種特有の呼吸器障害を改善するために施行される手術です。症状の把握と適切な時期の治療が重要であり、術前・術後の管理も不可欠です。



すぐに病院を受診すべき症状
犬が口を開けてハアハアと息を切らしたり、唇や舌が青紫色に変色したり、倒れたり意識が不明瞭になったりした場合は、直ちに動物病院へお越しください。これらは呼吸不全の兆候であり、命に関わる可能性があります。手術前にもこのような症状が見られる場合は、緊急の対応が必要です。



犬種別の注意点と再発予防
短頭種は遺伝的に気道の構造に特徴があるため、手術後も呼吸器の問題が生じるリスクが残る場合があります。特にペキニーズやフレンチブルドッグなどは、短頭種呼吸器症候群の典型的な対象犬種です。手術後も定期的な健康診断が不可欠であり、体重管理と環境調整は重要なケアのポイントとなります。過度な運動、高温多湿の環境、ストレスは呼吸への負担を増大させる可能性があるため、避けるようにしてください。

タイのコンケン大学で獣医学を専攻した獣医師で、米国ノースカロライナ州立大学のIVSAプログラムを修了しました。動物病院での臨床経験をもとにペットヘルスケア分野で活動しており、飼い主と獣医師をつなぐデジタル診療環境の構築に取り組んでいます。
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[3] The Veterinary Workbook of Small Animal Clinical Cases. 2023. 5th ed. 5M Publishing.