猫の舌や唇の病変は、口腔疾患であり、痛み、食欲低下、飲み込みの困難などの症状を引き起こす可能性があります。原因は感染、外傷、免疫疾患、腫瘍など多岐にわたり、早期の診断と治療が重要です。



すぐに動物病院を受診が必要な場合
猫が食欲を完全に失った場合、口から出血している場合、または病変が3日以上持続する場合は、すぐに獣医師に相談してください。特に痛みがひどそうに見えたり、飲み込みに苦しんでいる場合は、緊急事態である可能性があります。早期の診断と治療は、治療の成功率を高めます。



品種別の注意点と再発予防
特にバーミーズ、シャム、メインクーンなどの一部の純種猫では、接触性口内潰瘍や慢性口内炎がより頻繁に報告されており、バーミーズ猫は口腔顔面疼痛症候群とも関連しています。また、FIVやFeLVの感染などにより免疫状態が変化した猫では、口腔内の炎症や病変が頻繁に生じることがあります。再発を防ぐためには、定期的な口腔検査と歯磨き、歯石管理、適切な餌の選択が必要です。ストレスを軽減する環境づくりも重要です。

タイのコンケン大学で獣医学を専攻した獣医師で、米国ノースカロライナ州立大学のIVSAプログラムを修了しました。動物病院での臨床経験をもとにペットヘルスケア分野で活動しており、飼い主と獣医師をつなぐデジタル診療環境の構築に取り組んでいます。
| 項目 | 主な原因 | 治療方法 | 予後 |
|---|---|---|---|
| 感染性潰瘍 | ウイルス(ヘルペス)、細菌 | 抗生剤、抗ウイルス薬 | 良好 |
| 自己免疫性病変 | 免疫系の異常 | 免疫抑制剤、ステロイド | 中程度 |
| 外傷性損傷 | 咬み傷、衝撃 | 痛みの緩和、保護 | 良好 |
| 腫瘍性病変 | 良性/悪性腫瘍 | 手術、放射線、抗がん治療 | 中程度〜不良 |
病変のタイプによって治療法と予後が異なるため、正確な診断が必須です。
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[1] Bellows J. Feline Dentistry – Oral Assessment, Treatment, and Preventative Care. 1st ed. Ames: Wiley-Blackwell; 2010.
[2] The Cat, Clinical Medicine and Management, 2nd Edition. Elsevier; 2020.
[3] Perry R, Moore D, Scurrell E. Globe penetration in a cat following maxillary nerve block for dental surgery. J Feline Med Surg. 2015;17:66–72.