猫の呼吸数は、健康状態を把握する上で重要な指標です。正常範囲を超えている場合は病気の兆候である可能性もあるため、継続的なモニタリングが必要です。



すぐに動物病院を受診する必要がある緊急状態
猫の呼吸数が正常範囲(1分間20〜40回)を大きく上回り、非常に速くなったり、口を開けて苦しそうに呼吸したり、唇や舌が青紫色に変色したりした場合は、すぐに動物病院へ連れて行ってください。これは酸素不足の状態であり、命に関わる可能性があります。



猫の品種別呼吸器疾患への注意
特定の猫の品種では呼吸器疾患のリスクが高い傾向がある場合、モニタリングにはより注意が必要です。ただし、現在参照している獣医学の教科書の根拠だけでは、特定の品種が気道や呼吸器疾患に特にかかりやすいと断定するのは難しい状況です。また、品種自体が肺水腫を直接引き起こす原因となるわけではありません。したがって、品種に関わらず遺伝的な素因が疑われる場合や、咳や頻呼吸などの呼吸器症状が繰り返される猫の場合は、早期診断と継続的な管理が何より重要です。普段から安静時の呼吸数を記録し、変化を観察する習慣をつけることが大きな助けとなります。

タイのコンケン大学で獣医学を専攻した獣医師で、米国ノースカロライナ州立大学のIVSAプログラムを修了しました。動物病院での臨床経験をもとにペットヘルスケア分野で活動しており、飼い主と獣医師をつなぐデジタル診療環境の構築に取り組んでいます。
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[1] Advanced Monitoring for Small Animal Emergency and Critical Care, 2nd Ed. (2017). Elsevier.
[2] Lumb, A.B. (2017). Oxygen. In: Nunn’s Applied Respiratory Physiology, 8e, 169–202. Elsevier.
[3] Gray, S. (2023). Pulse Oximetry and Co-Oximetry. In: Advanced Monitoring for Small Animal Emergency and Critical Care, 2nd Ed. Elsevier.