ペルシャ系猫に多い多嚢胞腎(PKD)の原因、症状、診断法、そして管理戦略を、飼い主さんの視点に立ってまとめました。


このような場合は、すぐに動物病院へ連れて行ってあげてください。
24時間以上餌を食べなかったり、繰り返し嘔吐したり、ぐったりしている場合は、尿毒症が進行している可能性があります。脱水症状がひどい、体温が低下している、あるいは尿を一切出さない無尿状態であれば、救急外来を受診する必要があります。7歳以上のペルシャ系で、健康診断を受けたことがない場合は、症状がなくても一度腎臓のエコー検査をお勧めします。

この品種の場合は特に注意が必要です。
ペルシャ、ヒマラヤン、エキゾチック・ショートヘア、ブリティッシュ・ショートヘアなどの品種は、PKD(多発性腎嚢胞)の遺伝子変異保有率が高く、発症リスクが大きい傾向があります。特にペルシャでは、最大40%が保因者であるとの報告があり、リスクが非常に高いとされています。これらの品種の猫を迎え入れた場合は、生後16週(約4ヶ月)以降に一度、腎臓のエコー検査で嚢胞の有無を確認しておくことをお勧めします。また、年齢を重ねるにつれて診断の精度は高まります。親猫のいずれかがPKD陽性である場合は、遺伝子検査も併せて検討してください。すでに慢性腎臓病(CKD)と診断されている場合は、嚢胞が合併していないかも併せて確認することが重要です。

タイのコンケン大学で獣医学を専攻した獣医師で、米国ノースカロライナ州立大学のIVSAプログラムを修了しました。動物病院での臨床経験をもとにペットヘルスケア分野で活動しており、飼い主と獣医師をつなぐデジタル診療環境の構築に取り組んでいます。
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[1] Langston C, Eatroff A. Chronic Kidney Disease. Small Animal Critical Care Medicine, 3rd Edition
[2] The Cat: Clinical Medicine and Management, 2nd Edition - Urinary Tract Disease Chapter
[3] Lyons LA et al., Feline polycystic kidney disease mutation identified in PKD1, Journal of the American Society of Nephrology, 2004