猫の天疱瘡は、免疫系が皮膚細胞を誤って攻撃する自己免疫性の皮膚疾患です。顔、耳、肉球にカサブタや水疱が生じ、長期的な免疫抑制療法が必要です。


今すぐ動物病院へ連れて行かなければならない状況
かぶれやかさぶたが1~2日で顔や体全体に急速に広がったり、病変部から膿が出たり、食べ物を全く食べなくなったりする場合は、24時間以内に受診が必要です。天疱瘡は進行すると病変が全身に広がり、元気がなくなったり、食欲が低下したり、発熱を伴うことがあります。また、傷んだ皮膚に二次的な細菌感染が重なることで状態が急速に悪化することがあるため、このような兆候が見られたら迷わずすぐに動物病院を受診してください。


長期治療の際に注意すべき点
ステロイドなどの免疫抑制剤を長期間服用すると、血糖値の上昇や糖尿病を引き起こすほか、二次感染に対する感受性が高まる可能性があります。また、食欲の変化や嘔吐、肝臓や腎臓への負担といった副作用が現れることもあります。そのため、定期的な血液検査や尿検査を行い、副作用や尿路感染症などの潜在的な感染を早期に発見することが重要です。症状が安定した後でも再発する可能性があるため、自己判断で薬を中止せず、獣医師と相談しながらモニタリングを継続的に続けてください。

タイのコンケン大学で獣医学を専攻した獣医師で、米国ノースカロライナ州立大学のIVSAプログラムを修了しました。動物病院での臨床経験をもとにペットヘルスケア分野で活動しており、飼い主と獣医師をつなぐデジタル診療環境の構築に取り組んでいます。
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