猫の口腔潰瘍は、口内にできる痛みを伴う傷で、食欲低下や飲み込みの困難を引き起こすことがあります。正確な原因の特定と適切な治療が重要です。



すぐに動物病院を受診が必要な状況
猫が24時間以上餌を食べなかったり、水を飲まなかったりする場合は、すぐに動物病院を受診してください。脱水症状や栄養失調が急速に進行する可能性があります。また、口腔内からの出血が激しい場合や、猫が強い痛みを示している場合は、緊急処置が必要です。



再発の予防と品種に関する注意点
一部の純種猫は、口腔潰瘍(口腔炎)によりかかりやすい傾向があります。特にバーミーズ、シャム、メインクーンなどが、報告数においてより頻繁にみられる品種です。慢性口腔炎は再発しやすく治療が難しい場合があるため、治療後も定期的な検診で再発の有無を確認する必要があります。薬を服用している間中は、副作用が現れていないか注意深く観察してください。

タイのコンケン大学で獣医学を専攻した獣医師で、米国ノースカロライナ州立大学のIVSAプログラムを修了しました。動物病院での臨床経験をもとにペットヘルスケア分野で活動しており、飼い主と獣医師をつなぐデジタル診療環境の構築に取り組んでいます。
| 項目 | 主な特徴 | 主な治療法 | 予後 |
|---|---|---|---|
| 免疫反応 | 主に口の奥(喉の近く)の粘膜の広範囲な炎症、強い痛み | ステロイド・免疫調節薬、抜歯など多角的な治療 | 難治性の傾向(長期的な管理・抜歯が必要) |
| ウイルス感染 | 舌の縁・口・咽頭粘膜の潰瘍、発熱の可能性 | 輸液・栄養などの支持療法、インターフェロン、二次感染時は抗生剤 | 普通 |
| 細菌感染 | 局所的な潰瘍、強い臭い、腫れ | 抗生剤、口腔洗浄 | 良好 |
| 外傷または薬物 | 歯に触れる部位など限局した傷、外傷歴の記録あり | 痛みの緩和、原因の除去 | 良好 |
原因によって治療法が異なるため、正確な診断が必須です。
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[1] Ettinger, S.J., Feldman, E.C., & Côté, E. (2017). Textbook of Veterinary Internal Medicine: Diseases of the Dog and the Cat. 8th ed. Elsevier.
[2] Côté, E. (2015). Clinical Veterinary Advisor: Dogs and Cats. 3rd ed. Elsevier Mosby.
[3] Winter, M.D., Londono, L., Berry, C.R., et al. (2014). Ultrasonographic evaluation of relative gastrointestinal layer thickness in cats without clinical evidence of gastrointestinal tract disease. Journal of Feline Medicine and Surgery.