猫へのマイクロチップ埋め込みは、万が一の迷子時に素早く見つけることができるようするための予防策です。埋め込み後に起こり得る反応や注意点について正しく理解し、適切に管理することが大切です。



すぐに病院を受診する必要がある場合
マイクロチップの埋め込み部位から膿が出たり、赤みが広がったり、猫が激しくかきむしる場合は感染の可能性があります。また、チップが本来の位置から移動していたり、猫が強い痛みを示す場合は、獣医師に相談する必要があります。治療のタイミングを逃すと合併症につながる恐れがあるためです。



品種別の注意点と再発予防
マイクロチップを埋め込んだ後には、すべての猫に対して定期的な観察が重要です。チップはまれに元の位置から移動することがあるため、定期健診の際にはスキャナーで位置と動作状態を併せて確認することをお勧めします。また、一部の猫では注射部位に腫れや反応が現れることがあるので、飼い主さんが普段からその部位の状態をチェックし、異常が持続する場合は病院で診察を受けるのが良いでしょう。予防は、定期的な点検と飼い主さんの観察から始まります。

タイのコンケン大学で獣医学を専攻した獣医師で、米国ノースカロライナ州立大学のIVSAプログラムを修了しました。動物病院での臨床経験をもとにペットヘルスケア分野で活動しており、飼い主と獣医師をつなぐデジタル診療環境の構築に取り組んでいます。
シェア
[1] The Cat, Clinical Medicine and Management, 2nd Edition, 2020
[2] American Veterinary Medical Association (AVMA). Microchipping Guidelines for Companion Animals, 2022
[3] Plumb's Veterinary Drug Handbook, 9th Edition, 2021