犬の肺虫症の原因・症状・診断・治療・予防法を、獣医学の専門チームがまとめました。咳が2週間以上続いている場合は、単なる風邪ではない可能性があります。


直ちに動物病院へ——この症状が見られたら、今すぐ連れて行ってあげてください。
呼吸困難がひどく(口を開けて息をする)、歯茎や舌が青紫色に見える(チアノーゼ)、意識が急に低下する、大量の血を混じせた咳が出るなどの症状が見られたら、直ちに24時間対応の動物救急病院へ搬送してください。肺動脈血栓症や肺出血に発展する可能性があり、時間との勝負です。


再発の予防と対策―これだけ覚えておきましょう
定期の駆虫プログラムに肺線虫の予防が含まれているか、必ず獣医師に確認してください。一般的なフィラリア症予防薬では肺線虫の予防がカバーされていない場合もあります。特に肺線虫が蔓延しやすい地域では、犬への予防的駆虫を推奨することもあるため、獣医師と相談し、定期的な糞便検査で感染の有無を確認するのが良いでしょう。カタツムリやナメクジとの接触を減らし、糞便はすぐに片付け、屋外に食器を置かないなどの環境管理も再感染予防に役立ちます。

タイのコンケン大学で獣医学を専攻した獣医師で、米国ノースカロライナ州立大学のIVSAプログラムを修了しました。動物病院での臨床経験をもとにペットヘルスケア分野で活動しており、飼い主と獣医師をつなぐデジタル診療環境の構築に取り組んでいます。
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[1] Bowman, D.D., Georgis' Parasitology for Veterinarians, 10th Ed, Elsevier, 2014
[2] Koch, J. & Willesen, J.L., Canine pulmonary angiostrongylosis: An update, Veterinary Journal, 2009
[3] Ettinger, S.J. et al., Clinical Medicine of the Dog and Cat, 4th Ed, Wiley-Blackwell, 2023
[4] Villiers, E. & Ristic, J., Notes on Canine Internal Medicine, 4th Ed, Wiley-Blackwell, 2016