コーヒー、お茶、エナジードリンクに含まれるカフェインは、猫にとって非常に危険です。中毒症状、危険な摂取量、緊急時の対処法と予防法を、獣医学の専門知識に基づいてまとめました。

| 項目 | カフェイン含有量(1回提供量) | 2kgの猫の危険レベル |
|---|---|---|
| エスプレッソ1ショット(30ml) | 高濃度(コーヒー豆のカフェイン1〜2%) | 危険 |
| アメリカーノ1杯(240ml) | 約50〜140mg(インスタント基準) | 非常に危険 |
| エナジードリンク1缶(250ml) | 製品により異なる(高濃度) | 非常に危険 |
| 紅茶1杯(240ml) | 約40〜90mg | 危険 |
| 緑茶1杯(240ml) | 約25〜50mg | 危険 |
| ダークチョコレート30g | カフェイン約2〜40mg+テオブロミン(多量) | 危険(二重) |
| コーラ1缶(250ml) | 約40〜60mg | 注意 |
| デカフェコーヒー1杯 | 微量(少量のカフェイン) | 少量でも避ける |
体重1kgあたりカフェイン約20mg以上で症状が始まり、40mg/kg以上で心血管症状、60mg/kg以上で発作などの重症、100〜150mg/kgは猫の致死量です。製品ごとに含有量の差が大きいです。

直ちに24時間対応の動物病院の救急外来を受診すべき状況
以下のいずれかに該当する場合は、今すぐ救急動物病院へお越しください。嘔吐が1回だったからといって様子見はしないでください。カフェインは急速に吸収され、状態が急激に悪化する可能性があります。 • 発作や筋肉のけいれんが始まったとき • 息切れや口を開けた呼吸をしているとき • 倒れて起き上がれないとき • エスプレッソ、エナジードリンク、カフェイン錠剤を摂取したとき • 体重1kgあたり20mg以上の摂取が疑われるとき


自宅で絶対にやってはいけないこと
誤った応急処置は、かえって症状を悪化させる可能性があります。以下の行為は絶対にしないでください。 • 塩や指で嘔吐を促さない — 誤嚥のリスクがあります • すでに症状が出ている猫に嘔吐を促さない — 発作中の誤嚥は非常に危険です • 牛乳を飲ませれば解毒されるというのは事実ではありません • 症状がないように見えても放置しないでください — カフェインは急速に吸収されます • 獣医師と相談せずに、独断で薬を投与しないでください

タイのコンケン大学で獣医学を専攻した獣医師で、米国ノースカロライナ州立大学のIVSAプログラムを修了しました。動物病院での臨床経験をもとにペットヘルスケア分野で活動しており、飼い主と獣医師をつなぐデジタル診療環境の構築に取り組んでいます。
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[1] Gwaltney-Brant SM, 'Methylxanthines', in Blackwell's Five-Minute Veterinary Consult Clinical Companion: Small Animal Toxicology, 3rd Ed, Wiley-Blackwell, 2022
[2] Schaer M (Ed.), Clinical Medicine of the Dog and Cat, 4th Ed, CRC Press, 2022, Chapter: Toxicology — Decontamination Procedures
[3] Plumb DC, Plumb's Veterinary Drug Handbook, 10th Ed, Wiley-Blackwell, 2023, Section: Toxicant Decontamination
[4] Silverstein DC, Hopper K (Eds.), Feline Emergency and Critical Care Medicine, 2nd Ed, Wiley-Blackwell, 2015, Chapter 38: Decontamination Procedures